輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ミシュランのすべて・1(2ページ目)

ゴールデンウィーク特別企画?として、ミシュランの特集を数回にわけてお届けする。まずは100年以上にわたる歴史と、そのなかで生まれた画期的な技術を紹介。

執筆者:森口 将之



フランス車好きとしてはずせない話題としては、1934年にシトロエンの経営権を取得したことがあるだろう。この状況はプジョーがシトロエンをグループ内に収める74年まで続いた。この間に2CVやDSといった名車が生まれているわけで、シトロエンのブランドイメージ確立にミシュランが果たした役割はきわめて大きいといえるだろう。



次なるミシュランの革命は46年。それまでのタイヤは、カーカスと呼ばれる内部の繊維を斜めに組み合わせたクロスプライ構造だったが、ミシュランはカーカスをアーチ状に置き、その上からベルトを巻いたラジアル構造を発表。3年後に「ミシュランX」の名前で、世界で初めて商品化したのだ。トレッドとサイドウォールの役割を完全にわけたことで、乗り心地とハンドリングがともにアップした。いまのタイヤはほぼすべてがラジアルなわけだから、この発明はあまりにも偉大だ。
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