2車の実力は伯仲 デザインや走りの好みで選んで失敗はないハズ
メガーヌGCの乗り心地は、17インチホイール/タイヤのおかげで(307CCは16インチ)、低速で少しゴツゴツするものの、スピードを上げるとルノーらしいフラット感が味わえる。それに対して307は、速度を問わずプジョーらしいしなやかさが持ち味。ボディの重さが落ち着きを生み出して、307シリーズの中でいちばん快適なのでは、という感じさえする。ボディの剛性感は307が上で、ハッチバックとほとんど差がないという印象だ。パワーステアリングはメガーヌGCが電動式なのに対し、307CCは電動油圧式になっていて、フィーリングの自然さはこちらが上。クーペのときは、グラスルーフでない分重心が低く、ゆえにロールがグラッとこない307のほうが好印象だ。オープンにしたときとのハンドリングの差が小さいのも307。きびきびした307、どっしりしたメガーヌという基本的な性格は、ハッチバックやワゴンの307とメガーヌを比べたときと共通している。
プジョーはクーペ・カブリオレを作り慣れているし、ルノーは後発の強みがある。307CCとメガーヌGCを乗り比べて、この2つの事実が思い浮かんだ。項目ごとに見れば、どちらが上かを決められるのだが、クルマ全体では優劣を決められないほど、実力は伯仲していた。となると、オープンカーは雰囲気を楽しむ乗り物でもあることだし、単純にデザインや走りが気に入ったほうを選ぶというのが、正しいチョイスではないだろうか。
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