プジョー/プジョー

ロードインプレッション 安さだけじゃない!206スタイル(2ページ目)

年明け早々に発表されたプジョー・ジャポンの2003年ニューモデル第1弾、206スタイル。個人的に興味のある5速MT仕様をメインに、横浜周辺で行われた試乗会で乗ってきた。

執筆者:森口 将之


今回はMTとATの両方に乗った。乗り比べて感じたのは、ペダルのレイアウトに差があることだ。日本仕様の206はデビュー当初からこの点に不満を持つ人が多かったが、MTはペダルの間隔が狭く、クラッチのつながりがやや唐突であることを除けば、違和感はなかった。ところがATは、アクセルペダルが立ち気味で、ブレーキが左寄りにあることが気になった。ポジションを重視して選ぶならMTのほうが良さそうだ。シフトのタッチはXSやS16よりしっとり感が増していた。ATのシフトショックもほとんどなくなっている。


1.4リッターエンジンは最高出力55kW、最大トルク120Nmで今までと同じ。数字だけ見ると控えめだが、車両重量が1000kg(ATは1040kg)と軽いので力不足は感じない。流れに乗って走るならATでも3000rpmぐらいまで回せば十分で、高速道路や上り坂以外ではアクセルを床まで踏む必要はなかった。もちろんMTならそれ以上の余裕を感じるし、ダイレクトな加速感はやっぱり気持ちいい。エンジン音はこのクラスとしては少し大きめだが、がさついたりこもったりしないので不快でないし、活発さの盛り上げ役にもなっている。
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