プジョー/プジョー

ロードインプレッション MTの406、その乗り味は?(3ページ目)

206CC・S16に続いて登場したミドルプジョーひさびさのMT車、406スポーツ。2.2リッター4気筒、左ハンドルのみというマニアックなスペックのこのモデルの試乗記をお届けしよう。

執筆者:森口 将之


2.2リッターエンジンの最高出力は116kW、最大トルクは217Nm。本国仕様の607に積まれているものとほぼ同じ数値だ。405Mi16と違って、専用のチューニングがなされているわけではない。実際にドライブすると、下から上までとても滑らかに回ってくれるが、どこかで吹け上がりが勢いづいたりすることはない。静かさも2リッターに負けないぐらいだ。低回転から十分なトルクを発生してくれるので、とても扱いやすい。


こう書くとつまらないエンジンに思えるかもしれない。でも空いた道でアクセルを深く踏み込むと印象が変わる。3500rpmあたりから4気筒らしい心地よいビートの効いた力強い音を奏ではじめ、5000rpmを越えるとその音がさらに力強くなって、クライマックスに達したことを教えてくれるのだ。レブリミッターは6200rpmで効くが、そこまでは吹け上がりはまったく衰えない。ペースを上げればけっこう楽しいユニットだった。
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