ルノー/その他のルノー車

ルノー・セーフティプログラム すべての人に安全を(2ページ目)

6月上旬、ルノーはジャーナリストを集めて、安全への取り組みを知ってもらうセーフティプログラムを実施した。内容を報告しよう。

執筆者:森口 将之

LABでの研究で分かった結果をもとにして開発を行い、衝突実験などを繰り返し、市販車に搭載する。この結果誕生したのがSRP(ルノー保護システム)だ。95年に発表したメガーヌに初めて搭載されたSRPは、シートベルトに世界初のロードリミッターを採用。98年に発表された現行型ルーテシアではSRP2が登場し、4エアバッグ、ISOfixアタッチメント、2つ折り型セーフティヘッドレストの採用でさらに安全性が増した。


そして昨年発表されたラグナ2ではSRP3に進化した。運転席・助手席エアバッグは2段階膨張式で、カーテンエアバッグも採用。フロントシートのプリテンショナーはダブルとなり、リアシートにもプリテンショナーとロードリミッターが加えられた。アクティブセーフティーではタイヤプレッシャー感知システムまで装備している。ルーテシアなどのコンパクトカーにまでオートライトやオートワイパーを装備するのも、安全重視の現れだ。


こうした取り組みは、5年ほど前からヨーロッパで始まった衝突安全テスト、ユーロNCAPで立証されている。ルノーは98年にメガーヌがクラス最高の4つ星を獲得したのに続き、エスパス、ルーテシア、セニックが立て続けに4つ星を獲得。そして今年は新型ラグナが、史上初の満点となる5つ星を獲得した。


ユーロNCAPの結果だけで安全性が決められないことは分かっている。しかし一朝一夕にしてこの結果が得られるわけがない。ルノーは安全性に関して、ドイツ車やスウェーデン車に負けないぐらい長い歴史と深い経験を持つのは明らかだ。それを宣伝に使うのが遅かっただけのことである。
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