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これもラリーと関係がある。80年代のWRC(世界ラリー選手権)に挑戦するために、当時のグループBというレギュレーションに沿って200台だけ作ったモデル、BX4TCだ。エンジンはターボ付きの2.2リッターで、駆動方式は4WD。でもライバルのプジョーやランチアはミッドシップだったから、全然勝負にならなかった。
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競技用車両ばかりですみません。これは90年代初めのパリ・ダカールやパリ・北京などの長距離ラリーで主役だったZXラリーレイド。フロントマスクは何となくZXだが、中身はまったく別物。プジョー205ターボ16譲りのミッドシップ4WDとなっている。実物は驚くほど背が高かった。
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モーターショーなどに展示されたコンセプトカーも保管されていた。手前の2台は未来のシティカーをコンセプトとして1992年に発表されたシテラ。電気自動車で、110km/hの最高速度と200kmの航続距離を持つ。近い将来登場するC1はこんなカタチになるのだろうか。
約1時間の見学で感じたのは、やっぱり凄いメーカーだということ。世の中の常識など関係なく、理想の自動車を追求してきた姿勢はカッコ良ささえ感じる。このコンセルヴァトワールをさらに発展させて、一般のユーザーが凄さを実感できるような場所を作ってほしいと思った。