プジョー/プジョー

ロードインプレッション プジョー607(5ページ目)

昨年秋の東京モーターショーで日本デビューを果たし、予約受付を始めたプジョーのフラッグシップ607にようやく試乗することができた。久しぶりに進化したビッグプジョーの乗り味は……。

執筆者:森口 将之

このエンジンはある程度回すことで実力を発揮するタイプ。しかもATはどちらかというと反応が鈍く、車両重量は1610kgにも達している。そのため発進加速はおっとりしている。3リッターらしい加速を披露するのは2500rpmから上で、4500rpm以上での力強いサウンドはけっこう気持ちいい。Dレンジでは反応が鈍いATも、マニュアルモードでのレスポンスは良くなる。のんびり流すよりもペースを上げて走らせたほうがしっくりくる性格だ。


足回りはフロントがマクファーソンストラット、リアが専用設計のダブルウィッシュボーンに、電子制御可変ダンピングシステムを装備している。基本的には605から受け継がれたものだが、可変ダンピングは切り替えが2種類から9種類にきめ細かくなっているなど、いろいろな面で進化している。乗り味もそれを反映していた。


街中を流しているような状況では、最近のプジョーとしては驚くほどソフトな乗り心地を味わわせてくれる。しかし高速ではマイルドながらも揺れの少ないフラットなフィーリングになる。運転席のスイッチでスポーツモードを選ぶといちばんハード側に固定されるので、上下の揺れが最小限に抑えられ、フラット感が高くなる。タイヤが17インチになるスポーツは多少乗り心地が固くなるが、その差は思ったほどではなかった。
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