足回りはフロントがマクファーソンストラット、リアが専用設計のダブルウィッシュボーンに、電子制御可変ダンピングシステムを装備している。基本的には605から受け継がれたものだが、可変ダンピングは切り替えが2種類から9種類にきめ細かくなっているなど、いろいろな面で進化している。乗り味もそれを反映していた。
街中を流しているような状況では、最近のプジョーとしては驚くほどソフトな乗り心地を味わわせてくれる。しかし高速ではマイルドながらも揺れの少ないフラットなフィーリングになる。運転席のスイッチでスポーツモードを選ぶといちばんハード側に固定されるので、上下の揺れが最小限に抑えられ、フラット感が高くなる。タイヤが17インチになるスポーツは多少乗り心地が固くなるが、その差は思ったほどではなかった。