ちょっとしたラフロードに乗り入れてみると、低めのギア比のもうひとつの理由が分かった。セニックRX4では低回転でのトルク不足を感じたが、こちらはそういうことはなく、荒れた道でもジワジワと前進していってくれる。足回りの剛性感も信頼できるもので、一部の国産ライトSUVを凌ぐほどだ。4WDシステムはスタンバイ式の典型で、前輪がスリップしたあとに後輪に伝わるタイプだが、普通の人が考えるレベルのオフロードなら楽に走破できるはずだ。
カングーは今年の春から2WDの1.4ATの輸入が始まるが、4×4の1.6MTも遅れて追加されるという。セニックRX4にもいえることだが、SUVっぽいスタイルや4WDの走破性に引かれる人だけでなく、MTが欲しい人にもすすめられる1台に思えた。
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