攻める生涯教育への挑戦
日本は2007年度から「大学全入」の時代に入った。18歳人口は1992年の205万人を頂点にして、2009年で120万人まで減少している。およそ4割減少していることになる。一方、高齢者の数は増加傾向にあり、ほとんどの大学は生涯教育を大学存続の一つの鍵であると考えているようだ。この生涯教育の点でも、明治大学の対応は痒いところに手が届くものである。資格試験の取得から、教養講座などと幅広い。教養文化講座の内容も非常に考えられている。「戦争とジャーナリズム」という固いものから、「オペラの愉しみ」といった気楽な趣味的なものまで多彩だ。
このような講座設定だけをみても、大学側に一つの大きな哲学というか、理念があって、いろいろな角度から学生の「個」を確立させたいという意図が見える。「個を強くする大学」としての伝統が明確に表れている。
高い就職率。金融、製造関連業種に強み
明治大学の就職率は、首都圏の大学の中でも素晴らしいものだ。特に金融、製造関連業種に強いとされている。以下は2009年度上位20社である。- (株)みずほフィナンシャルグループ
- (株)三菱東京UFJ銀行
- (株)三井住友銀行
- 日本電気(株)
- 三井住友海上火災保険(株)
- 国家公務員(2種)
- (株)大和証券グループ本社
- 日本生命(相)
- 東日本旅客鉄道(株)
- (株)損害保険ジャパン
- キャノン(株)
- (株)千葉銀行
- 東京特別区
- 明治安田生命保険(相)
- 野村證券(株)
- (株)りそなホールディングス
- 大日本印刷(株)
- シャープ(株)
- 東京海上日動火災保険(株)
- 日本興亜損害保険(株)