明治大学の圧倒的な改革実践力

明治大学は、2008年国際日本学部を開設し、様々な角度から日本の文化を掘り下げる興味深い授業を展開している。その背景には「個を強くする」という理念がある。

明治大学は、2008年国際日本学部を開設し、様々な角度から日本の文化を掘り下げる興味深い授業を展開している。その背景には「個を強くする」という理念がある

明治大学は2008年、国際日本学部を開設した。学部長にはマスコミで活躍されている蟹瀬誠一氏を抜擢し、非常に興味深い様々な授業を展開している。今までの大学で行われている「日本論」が伝統的な日本文化論であったことに対して、明治大学では江戸期から近代日本の文化を踏まえつつ、日本のサブカルチャーを掘り下げようとしている。このような視点の学部は日本初。特に、マンガ文化を扱った「漫画文化論」は非常に興味深い。

また、日本が得意としてきた「物づくり」の伝統をチームワークとしての総合的物づくりの面から掘り下げている「日本的ものづくり論」も、非常に特異な存在だ。我々、部外者ですら興味を持つのだから、学生がいかに楽しげに授業を受けているか想像できる。

日本の大学は、今まで「おもしろい」授業というのはダメだとしてきた。大学の教授たるもの、啓蒙的な授業ができるより研究にいそしむべきだという風潮が根強かったと言えるだろう。保守的な教授会を説得して、このような斬新な改革を次々打ち出せる明治大学は、なんと柔軟で行動力のある大学だろうか。大学改革が単に名称だけの改編や改組で終わる大学も多い中で、本当に驚くべき改革実践力だと言えるだろう。私立大学の今後進むべき方向性も示していると考えられる。