来年4月に日本導入予定の3LV6+4ATスポルトロニックに乗り、モンテカルロの街並みを抜ける頃には、しっかり変わっているじゃない!と確信した。
従来モデルに顕著であったドタバタ感がすっかり影を潜めている。ハンドルから伝わるしっかり感も明かに増した。さらに、ワインディングでは足回りが路面に吸い付くようだ。特にリアの追随性が素晴らしい。これは、8%高められたボディ剛性と、ダンパーやスタイビライザー、スプリングなど足回りのセッティング変更の恩恵だ。
フラッグシップといえども乗って楽しいがアルファの信条。もちろん、美点であった直進安定性には変わりがない。
ただし、オートマチックに進化が見られないのが残念。とても最新レベルには及ばない。日本仕様にはスポーツモードの設定も検討中とアルファ首脳は語ったが、フツウのオートマチックにお金をかけてもしようがないという感じがした。ならば早々にセレスピードを導入して欲しいものだ。