やはり、隠し球はあった。その名は”8Cコンペティチオーネ”。そう、あの”オット・チェ”が帰ってきた。
まずはスタイリングをじっくりと見てもらおう。ティーポ33を思い出させるフロントセクションから大きな抑揚を付けて流れるボディライン、短いホイールベースにワイドトレッド、そしてナナメに切り落とされた印象的な、そして往年のアルファらしいリアエンド。最近のアルファにはない、マッシブでかつ流麗なフォルムにも関わらず、どこから見てもアルファのスポーツカーに見えてくる。デザインはチェントロ・スティーレ。
そういえば新型156がデビューした際、アルファブランドのトップは、”カロッチェリアとはもっと親密にやっていく。しかし、中心はあくまでもチェントロ・スティーレ”と語っていた。そして、フランクフルトショーにチェントロ・スティーレ作のスーパーカーを出品すると断言していた。
それが、FRの8Cコンペティチオーネだったということだ。個人的にはミッドシップスーパースポーツを期待していたのだが・・・。