輸入車/注目の輸入車試乗レポート

同時に新型156のお披露目も! 新GTV&スパイダー伊で試乗(4ページ目)

先のジュネーブショウにて発表されたニューフェイスのGTV&スパイダーにイタリアにて試乗した。また、当日はアルファ156マイナーチェンジ版の国際発表会。会場は、かのジウジアーロ率いるイタルデザインだ。

執筆者:西川 淳

さて、肝心の走り、ですが・・・。


低められたドライビングポジションが、まず心地よい。調整幅も広くなり、好みのポジションが見つけ易くなりました。

3.2リッターにスープアップされたV6ユニットは基本的にはGTAと同じものですが、パワーは240psと若干抑えめ。とはいえ従来よりも20psもアップしていますから、あのジャジャウマがさらにひどくなったのでは、と危惧したのも束の間・・・。

なんとしっかり手なづけているじゃありませんか!感覚的には一瞬、前の方がパワーあったんじゃない、って思えるほど。もっともガンガン乗り始めると、明らかに上(5000回転以上)のパワーのノリが違うのと、そう、トルクがあまりにスムーズに盛り上がるのです。だから、強大なパワーが手中にある気がするのですね。

足回りにも手が入っているようで、特にV6モデルでフロントの食いつきがしんぼう強くなり、FF特有の反動も弱くなったよう。つまりは、手ごたえを残しながらも以前よりかなりリニアなイメージで旋回してくれるようになったのです。嫌味が減った、とでもいいましょうか。

もっともこれをして、中には味が薄まった、という方もおられるでしょう。新しいのに試乗する機会があって、もしそう感じたならば、おとなしく旧型マスクに乗っていてください。僕は、個人的には、新しい顔と新しい乗り味に賛成です。
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