2L直4直噴ターボエンジン搭載

価格はシロッコRが515万円、ゴルフRが505万円

2009年は、シロッコの復活、ゴルフやポロなど主力車種のモデルチェンジ、年末にはスズキとの提携と、なにかと話題の多かったフォルクスワーゲン(以下VW)の、2010年の最初の日本での大きなニュースは、シロッコとゴルフの「R」シリーズ「シロッコR」「ゴルフR」の導入発表でした。

日本ではそれぞれシロッコRが2月、ゴルフRが3月の発売ですが、2009年秋の独フランクフルトショーでワールドプレミアとなっていたので、ちょっと待ちわびた印象もなきにしもあらず。逆に「R」と名の付くモデルはベース車が登場してからそれなりに時間が経過してから投入されるイメージもあり、逆にシロッコもゴルフも現行モデルが日本に投入されて1年も経っていないので、もう「R」が出るのかという印象もあるところです。価格はシロッコRが515万円、ゴルフRが505万円となっています。

「Racing」を意味する Rシリーズというのは、先々代のゴルフ「R32」よりスタート。VWのハイパフォーマンスかつ高品質なプレミアムスポーツモデルに与えられる称号で、パサートヴァリアントにも「R36」という高性能モデルがラインアップされています。

最高出力188kW[256ps]/6000rpm、最大トルク330Nm[33.7kgm]/2400~5200rpmというスペックを誇る2L TSIエンジン

先々代~先代のゴルフR32では、名前のとおり3.2Lの排気量を持つ侠角V6の自然吸気エンジンを搭載していましたが、今回のシロッコR、ゴルフRでは、ともに2L直列4気筒の直噴ターボエンジンにダウンサイジング。トランスミッションには6速DSGが組み合わされます。

6速DSGは、わずか0.03~0.04秒という時間でシフトチェンジを行なうデュアルクラッチシステム
日本仕様のエンジンスペックは、シロッコR、ゴルフRとも最高出力188kW[256ps]/6000rpm、最大トルク330Nm[33.7kgm]/2400~5200rpmとなっています。これは先代のゴルフR32比で出力にして6ps、トルクにして10Nmの向上、同じ2L TSIエンジンを搭載するシロッコ2.0TSIに対しては、出力45ps、トルク50Nmと、実に出力で20%、トルクで18%もの向上をはたしたことになります。

さらに注目は燃費。ゴルフRで10・15モード燃費12.4km/Lと先代比で22%も向上。シロッコRは一部改良後の2.0TSIと同じ13.0km/Lを達成し、いずれも2010年の燃費基準をクリア。高性能と低燃費を両立しているのです。

「R」にはライジングブルーメタリックのボディカラーが似合う。このほか、両車でキャンディホワイト、ゴルフRではディープブラックパールエフェクトが選べる

装備面では、いずれもR専用エクステリア、R専用インテリアが与えられ、足まわりでは、R専用スポーツサスペンション、ブラックブレーキキャリパー、DCC(アダプティブシャシーコントロール)が標準装備されます。
迫力あるルックスに、ブラックで統一されたインテリア、青い指針のメーター、各部に配された「R」のロゴなど、特別感が演出されています。

特徴的な部分としては、シロッコRは、Rシリーズとして初めてのFFモデルであり、通常のシロッコにはない、ゴルフGTIに採用され高く評価されている電子制御デファレンシャルロック「XDS」を採用する点が挙げられます。ゴルフRは最新の4MOTION(4WD)システムが搭載されています。

R専用スポーツサスペンション、フロント345mm、リア310mmのベンチレーテッドディスクとブラック塗装に「R」のロゴが配された専用のブレーキキャリパー、DCC(アダプティブシャシーコントロール)などを標準装備


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