スタイリッシュながらラゲッジ容量はアバントなみ
各部のつくりについては、2ドアクーペのA5よりも、A4のセダンやアバントに対してどうかが気になるところですが、まずは気になるラゲッジルームからチェックしましょう。
大きな開口部を持つテールゲートを備えていて、アバントのようにバンパー上のパーティングラインから開くため、荷物の積み下ろしがしやすいところも、独立したトランクを持つA4セダンやA5との大きな違いです。
ラゲッジルームを覗いてみると、全体の印象はやはりアバントに近いものとなっています。高品質素材のトリムにより仕上げられていて、見た目の高級感も上々。両側面をホイールハウスに合わせてスクエアな形状のスペースとしているところもアバントと共通。ただし、横方向の幅が制約されるため、ゴルフバッグなどの長尺物を積む際は少し工夫が必要となります。
A5スポーツバックは、基本的にはクーペなので、ドアウインドウはサッシュレスとなっていて、ドア開閉時にガラスウインドウが少し下がるようになっています。アウディらしくインパネは微妙にドライバーを囲むようにレイアウトされていて、前席のシートポジションが低めになっているのも好印象です。
後席は3人ではなく2人掛けとなっています。頭上空間はさすがに大きくはなく、A4に比べるまでもありませんが、足元の余裕はA4に比べても遜色ないといえるレベルです。後席に成人男性を乗せる機会が多いと、不満の声も聞かれるかもしれませんが、たまに使う程度なら、これだけあれば十分でしょう。
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