クーペとの違いが感じられない

空力性能を追求した立体的なリアエンド、張り出したフェンダーなど、エモーショナルなディテール

さらに、その足まわりについても、ロードスター登場のタイミングで、クーペも含めダンパーの減衰特性が見直されたとのことで、乗り心地がよくなっています。Z34自体が、先代Z33に比べると、ゴツゴツ感が薄れ、ずいぶんよくなっていたのですが、さらにしなやかに、よく動く足になっています。ブルブルとフロアが振動する、いわゆるスカットルシェイクがないところも偉いのです。

攻めた走りをしても、クーペとの違いというのはほとんど感じられません。ステアリングを切ったときの反応の速さ、そして一体感、アクセルを強めに踏み込んだときのトラクションなど。本来オープンであれば屋根アリよりも劣るものですが、注意深く乗っても、VSCの介入のタイミングがほんのわずかに速いことぐらいで、明確な違いを感じ取ることはできないのです。

トランスミッションは、標準車は6速MTのみ、バージョンTは7速ATのみ、バージョンSTではMTとATの両方が選べる

パワートレインもクーペと共通で、VVELを持つVQ37VHRに、6速MTもしくは7速ATを組み合わされます。このエンジンはとてもパワフルである点は好みなのですが、ちょっとガサツな感じがするところが残念ではあります。

また、MTのシフトフィールも正直もう一歩。Z33に比べると、ずいぶん隙間が減ってカチッとした印象にはなっているのですが、相変わらずダイレクト感に乏しく、クラッチのミートポイントもつかみにくく、あまり気持ちのよいものではありません。

また、アクセルオフにしたときのストール性が悪い(=回転落ちが遅い)のもあまりいただけません。MTを操り楽しむ上では、これはけっこう重要なポイント。VVELの宿命なのかもしれませんが、さらなる洗練に期待したいところです。

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