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限定2010台導入! シビック タイプRユーロ

本来は2009年春に日本導入予定だった欧州シビック タイプRが、「シビック タイプRユーロ」として限定2010台が発売された。走らせてみると、セダンのタイプRとは異なる性格のクルマであることがわかった。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

セダンのタイプRとは違うクルマ

全長4270mm×全幅1785mm×1445mm、ホイールベース2635mm。車両重量は1320kgと、セダンのタイプRよりも60kg重い

日本で販売されるシビックは、現在はタイプRも含めセダンボディのみとなっています。しかし、シビック=ハッチバックというイメージは根強い。一方、欧州で販売されるシビックはハッチバックで、タイプRもハッチバック。しかも、欧州でも非常に評価の高い未来的感覚のスタイリッシュなエクステリアデザインをまとう。このクルマの存在が知れると、日本のファンから販売を熱望する声が高まりました。

そして、2009年11月、イギリスで生産される欧州仕様のシビック・タイプRが、「タイプRユーロ」というネーミングで日本に導入されることとなりました。ホンダからひさびさに本気でワクワクさせるクルマの登場です。2010台の限定販売で、価格は298万円。発売の11月初旬の時点で受注はすでに500台を超えていたそうです。

3本スポーク小径本革巻ステアリングホイール、アルミ球形シフトノブ、メタル製スポーツペダル&フットレストなどを装備
プラットフォームは、4輪独立懸架のセダンと同じではなく、フィット系となります。つまりセンタータンクレイアウトで、リアサスペンションはトーションビーム式となります。これのおかげで、リアシートはダブルフォールディングが可能で、畳むと低い位置でフラットになる、非常に広いスペースをつくりだすことができるのもメリットです。インテリアの各部に与えられた専用アイテムの数々も、高揚感を演出しています。

セダンのタイプRは、ご存知のとおりレーシングカーに快適装備と保安部品を付けて公道でも使えるようにしたような、極めてスパルタンなクルマでした。しかしタイプRユーロには、セダンとはずいぶん違ったキャラクターが与えられています。

アルカンターラの「R specシート」の着座感は良好だが、ハイトアジャスターを低くしてもヒップポイントがやや高めであるのが難点

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