グラマラスになった2代目
2代目NB型は1998年1月デビュー。リトラクタブルヘッドライトが廃され、グラマラスなボディラインとなったロードスターに、シンプルな初代が好みだった筆者は、最初は閉口してしまったものでした……。
しかし、やがてこのデザインが理解できてきたのです。RX-7との対比でいうと、NAがFC3Sで、NBがFD3Sではないかというくらいの「新しさ」があるなと。とくにエアロ付きがカッコイイ!
内外装のデザインは大きく変わっていましたが、クルマとしての成り立ちは、NA時代から多くのものを譲り受けています。ゆえに乗った印象も隔世の感があるわけではありませんでしたが、6速MTや、ガラス化されたソフトトップのリアウインドウ、風の巻き込みを抑えるルアディフレクターなど、新たなアイテムが与えられたのが話題となりました。
2000年のマイナーチェンジでは、乗り味が非常に上質になったのが印象的。これまで、「ヒラリ感」と評される身のこなしの軽さがウリだったクルマだが、しっとりとした上質な走りを身に着けます。この乗り味の変わりようは、見た目の変化よりもはるかに大きかったものです。
さらに2003年にマイナーチェンジ。このとき、ターボとクーペというこれまでなかったラインアップが限定販売されるのです。
ロードスターというと、初代からずっとエンジンの非力さがいわれていたわけですが、ロードスターターボの加速感は、当時、FD3Sを愛車としていた筆者にとっても、物足りないこともなく、十分に楽しむことができたと記憶しています。
次ページで3代目のこれまで