VW(フォルクスワーゲン)/シロッコ

復活したシロッコと6代目ゴルフの関係は?(3ページ目)

4月にゴルフが6代目にスイッチしたと思った矢先に、ウワサどおりシロッコが復活を遂げた。ゴルフの基本コンポーネンツを共有するスポーティモデルというシロッコの位置づけは初代と同じ。両者の関係を探る。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

ゴルフにスポーティテイストを加味

ゴルフVIは、基本的に先代ゴルフVのプラットフォームをキャリーオーバーしている。つまりシロッコもゴルフVの延長上にある
フットワークについては、まずゴルフVIについていうと、あくまで快適性をベースに、運動性能と操縦安定性が非常に高いレベルで両立しています。それも、16インチ仕様のコンフォートラインのほうが、17インチ仕様のハイラインよりもはるかに乗り心地がよく、動きも素直で、全体のバランスは一段上にある印象でした。

シロッコはシャープなハンドリングを楽しめるそれを基準に考えると、シロッコの乗り味は、ゴルフよりもわかりやすくスポーティに味付けされています。それでもスパルタンというほどではなく、ちょっとハードかなという感じ。コーナリングでもほとんどロールせず、ステアリングはそれほどクイックレシオではないながらも、切り始めから瞬時にレスポンスする印象です。


ワイドトレッドで低重心、専用設計のスポーツサスペンションなどが与えられている
ただし、タイヤが路面に張りつくような追従性や、しなやかな乗り味がもたらす確実なライントレース性などは、むしろゴルフのほうが上といえるでしょう。シロッコでは、あえてそのバランスを少し犠牲にしてでも、スポーティな感覚を与えることを優先したように思われます。

シロッコの2グレードの中では、2.0TSIに装備される「DCC」により、ダンパーの減衰力をコン3モードから選択できるようになっていますが、調整機構もさることながら、この足まわり自体の基本性能が高いようで、こちらのほうがよく動いてくれるように感じられます。

次ページでまとめ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます