プラグインハイブリッド「ゴルフGTE」、どんなクルマ?

フォルクスワーゲン・ゴルフGTE

プラグインハイブリッドのゴルフGTEは、全長4625×全幅1800×全高1480mm。エンジンは直列4気筒DOHCターボで、6速DSGとの組み合わせ


フォルクスワーゲン初となるプラグインハイブリッド(以下、PHV)であるゴルフ「GTE」が登場した。「GT」はGTIでもお馴染みの「グランドツーリング」の意味で、「E」は「e-mobility」、「EV」などから取られて命名されている。

1.4L TSI(直噴ターボ)エンジンとモーターを組み合わせ、EV走行は最長53.1km、エンジンとモーターを併用するハイブリッドモードでは23.8km/Lという燃費を達成している。

燃費だけでなく走りにも磨きをかける

フォルクスワーゲン・ゴルフGTE

バッテリーを床下に搭載するため荷室容量は272Lと、380Lの純ガソリン仕様よりも小さくなっているが、後席を倒せば最大で1162Lを確保。通常時の容量は下のクラスのBセグメント級


モーター走行時でも130km/hに達し、「GTE」モードを選べばゴルフGTIと同じ350Nmのトルクを発揮する。0-100km/h加速は7.6秒という俊足ぶりを披露するという。

バッテリーはエネルギー容量8.7kWhのリチウムイオンで、モーターは最高出力80kW(109ps)、最大で330Nmのトルクを発揮。モーターは、デュアルクラッチトランスミッションのDSGのギヤボックスハウジングと一体化されていて、新たに遮断用クラッチ(合計3つのクラッチ)を装備。エンジンを切り離すことでエンジンを停止し、燃費を削減できる。

充電は200Vの普通充電のみに対応し、急速充電には対応しない。バッテリーへの負担を考慮し、さらにバッテリー切れでもエンジンで走行できるPHVには急速充電は不要という欧州の考え方に沿うもので、バッテリーがなくなってもチャージモードに切り替わり(任意でも選べる)、走行しながら充電できるからだ。

なお、バッテリーの保証期間は8年間または16万kmで、クルマの使用もしくは耐久年数を考えると大半をカバーしているはず。

実質450万円を切るが、価格は高めか妥当か?

フォルクスワーゲン・ゴルフGTE

フロントグリルに配されたブルーのラインや、ブルーのエンブレム(縁取りがブルー)など、GTIの赤に対して、GTEはフォルクスワーゲンのエコカーに使用されている青を内・外装に採り入れている


装備ではプリクラッシュブレーキシステム、レーンキープアシスト、ACCなどのほか、純正インフォテインメントシステムなど、ほぼフル装備状態で価格は499万円。エコカー減税とCEV補助金により最大で約56万7000円の優遇措置が受けられるから約443万円という価格設定となっている。

上記のように、ゴルフとしては高額だが、アダプティブシャーシコントロール、レザーシートや電動パノラマスライディングルーフなどをのぞき標準装備であり、PHVトップクラスのEV走行の長さや最高速度を考えると、価格設定も理解できるが、どれだけの潜在ユーザーに訴求できるかどうかは未知数だ。

300万円を切ったグレードも用意するプリウスPHVは、EV走行が26.4kmと短く、モデル末期で、しかも安全や快適装備の違いからすると比較する対象ではないだろうが、走りの性能も磨いたゴルフGTEの登場がトヨタのPHV戦略にどういった影響をもたらすかも興味深い。