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CCとしての魅力をさらに高めた308CC(3ページ目)

「CC」というものを身近な存在とし、その素晴らしさを世に知らしめたプジョーの最新CCモデル「308CC」が登場した。ハッチバックの308譲りの内外装デザインや高級感を得て、さらにCCとしての魅力を高めた1台だ。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

気になる人はお早めに

ベースの308はあくまでハッチバック車だが、308CCはスポーツクーペとしての一面が随所に垣間見える

という308CCは、ハードウェア面での進化もさることながら、ソフトウェア面での演出がより巧くなったと感じさせるクルマでした。それは、CCとしての魅力をさらに高まったという意味でもあります。

センターコンソールにあるスイッチを操作すると、トランクリッドが通常と逆に開き、ルーフが2分割されながらそこに格納される
プジョーでは、206の時代から比較的リーズナブルな価格でクーペ・カブリオレをラインアップしており、それ自体が欧州の他メーカーに対しても特徴的な部分といえます。今でもはるかに安い価格で弟分の207CC(311万円~344万円)がラインアップするのはご存知のとおり。しかも207シリーズが上級移行して兄貴分と接近したため、「207CCで十分」と感じている人も少なくないんじゃないかと思われます。それでも今回、こうして308CCに触れると、やはりそんなことはないとあらためて痛感させられた次第です。

そんな308CCは、307CCからの乗り換えや、新規オーナー予備軍などより、けっこうな反響を得ているとのこと。やはり、こんな時代にあっても、こうした夢のあるクルマに興味を持つ人は少なくないようです。


足まわりにはスポーティカーとしての強化とリファインが加えられた
実をいうと、このところプジョー車の国内販売は、一時期の勢いが失せて、かなり低迷している模様です。2009年5月の販売は314台と、前年比の約6割。この数字は、ボルボの387台やフィアットの326台を下回り、なんとポルシェの330台よりも下なのです。これをボトムに、これから再浮上していってくれればいいのですが、取り巻く状況の厳しさが変わったわけではありません。そんな中で308CCは、一筋の光明を見せているといえるでしょう。

ところが、なんと308CCの日本導入の割り当ての台数は、年内わずか300台に絞られているらしいのです。それも、もちろんすぐに来るわけではなく毎月入ってくる台数もわずか。今すぐ注文しても年内の納車は微妙とか。これではプジョーにとっても、せっかくオーダーを獲得しても、キャンセルが続出してしまう恐れがあるんじゃないかと心配になってしまいます。とにかく、308CCが気になる人は、早めにアクションを起こしたほうがいいことには間違いないようです。


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