高剛性ボディがもたらす一体感ある走り
アルミとスチールを組み合わせたアウディ独自のスペースフレーム「ASF」を採用 |
しかし、2代目ロードスターは、そのあたりも改善され、剛性の高いボディに裏付けられた一体感のある走りを実現しています。そしてこれも新型TTのクーペに比べても、ほとんど遜色ないレベルに達しています。スポーツカーとして十分に満足できる走り味といえるでしょう。
反面、乗り心地は全体的にやや固めに感じられます。アウディ車の多くは、日本の市街地走行において多用するであろう40~60km/h程度の速度域では、やや当たりの固さを感じさせ、さらにその上の速度域でフラットになるというセッティングのモデルが多いのですが、このTTロードスターも同様となっています。
スムーズで小気味よいシフトチェンジ
デュアルクラッチを採用した2ペダルMT「Sトロニック」を搭載 |
走り出すと、期待どおり非常にスムーズなシフトチェンジを示します。動力性能についても不満のない加速フィールを味わわせてくれるとともに、低く唸るようなエキゾーストサウンドを楽しませてくれます。
変速時に空吹かしの制御が入ることで、シフトアップもシフトダウンも素晴らしいレスポンスを示し、シフトチェンジの操作が楽しみになってしまいます。AUTOモードよりも、積極的にマニュアルモードで楽しみたいところです。
反面、アクセルペダル操作に対してリニアかどうかというと、変速ショックを和らげるためか、やや引っかかり感が見られます。また、ブレーキも初期に唐突に利きすぎるきらいがあり、また直進性の確保のためか、ステアリングの操舵力がだいぶ重めの設定となっています。このあたりは、一般道を普通に流す際に、スムーズに運転しようとすると、かえって繊細な操作を求められてしまうので、もう少し洗練されて欲しい部分ではあります。
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