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試乗記プジョー206CC 走ってもキュートな206CC(2ページ目)

電動メタルトップオープンという、ゴージャーズな装備をおごりながら低価格で登場したプジョー206CC。そのキュートなスタイリングが話題となっているのが、果たして走りの実力は?

執筆者:河口 まなぶ

ルーフを開けた時にサイドウインドーは全開状態になるので、走り出すとすぐに風が巻き込む。60km/hくらいではシートベルトの付け根が風でパタパタするくらい。プジョーの人は巻き込みを心配してたけど、こういう206CCの」ようなオープンカーなら巻き込みなんて気にしなくていいでしょうとボクは思う。おそらくそのほとんどがリゾート地で開けたり、街中で開けたりで、雰囲気を楽しむものなのだから、そういう特別な時は巻き込みがあった方が楽しい思い出として残るはず。

もっともどうしても巻き込みがイヤならサイドウインドーをたてれば少なくともフロント2席は快適そのものなのだから問題ない。ルーフを収納して走りだすと、路面の継ぎ目などではさすがにフロントウインドー回りがシェイクする。ブルンブルンと震える。けど、これまたオープンカーの雰囲気かな。

という具合で、プジョー206CCは、自動車としての評価を与えた時にはいろいろと指摘するべきポイントも多いのだけど、結論としては「そんなん関係ないっしょ」という風に思える。だって、このクルマは見た目で既に使命を果たしているし、通常の使い方をする限りではデメリットさえオープンカーを感じるためのメリットに転換できるもの。

それよりなにより、純粋に「キュート!」「欲しい!」と思わせる力があることの方が大切なのです。誤解のないように言っておきますが、これは皮肉ではなくマジメな話として。だってせっかくクルマを選ぶのだから、迷いを感じるようなものじゃ楽しくないもの。
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