もっともどうしても巻き込みがイヤならサイドウインドーをたてれば少なくともフロント2席は快適そのものなのだから問題ない。ルーフを収納して走りだすと、路面の継ぎ目などではさすがにフロントウインドー回りがシェイクする。ブルンブルンと震える。けど、これまたオープンカーの雰囲気かな。という具合で、プジョー206CCは、自動車としての評価を与えた時にはいろいろと指摘するべきポイントも多いのだけど、結論としては「そんなん関係ないっしょ」という風に思える。だって、このクルマは見た目で既に使命を果たしているし、通常の使い方をする限りではデメリットさえオープンカーを感じるためのメリットに転換できるもの。
それよりなにより、純粋に「キュート!」「欲しい!」と思わせる力があることの方が大切なのです。誤解のないように言っておきますが、これは皮肉ではなくマジメな話として。だってせっかくクルマを選ぶのだから、迷いを感じるようなものじゃ楽しくないもの。






