カーメンテナンス/車の点検ポイント

エンジンオイル選びは何を重視する?

自動車量販店などへ行くと、それこそ星の数ほどたくさんのエンジンオイルが売られています。その中から自分のクルマに合ったオイルを選ぶには、どうしたらよいのでしょうか?

執筆者:宮島 小次郎


まずはブランド選びからスタート

オイル選び
量販店などには本当にたくさんのオイルが並んでいます。まずはその中から自分の好きなブランドを選んでみてください
前回に引き続き、今回もエンジンオイルの選び方について取り上げます。オイル選びの基本は自動車メーカーが指定するオイルである、というのが、前回の話でした。特に輸入車のようにメンテナンスに関する情報が少なく、どのオイルを使うのがいいのか分からない、という場合には、メーカー指定オイルやメーカーの承認を受けたオイルを使うというのが最も確実な選択となります。

ただ、使用するオイルによって、エンジンのフィーリングはかなり変わってくるということは皆さんも経験的にご存じでしょうから、せっかくオイルを交換するのなら、今よりももっといいオイルを試してみたいという人も多いはずです。そこで今回は、市販のオイルを選択する際のポイントについて見ていきたいと思います。

オイルを選ぶ際、まず気になるのがブランドでしょうか。ブランドごとでそれぞれ特色がありますし、ブランドに対するイメージというのも各個人で違ってくると思いますから、このあたりは好みで選んでいただければいいでしょう。最近では、海外のオイルメーカーの製品も数多く輸入されていますから、例えば自分のクルマと同じ生産国のブランドを選ぶというのもいいかもしれません。

国産ブランドでは、オイルの種類も細分化が進み、例えばある特定のエンジン専用に開発されたオイルというものも数多く出回っています。こうした傾向は古くはロータリーエンジンで見られました。通常のエンジン(レシプロエンジンと呼ばれます)とは全く構造が異なるロータリーだけに、それに合わせたオイルが必要だという発想から生まれたものですが、同様な考えから水平対向エンジンや可変バルブタイミング機構を備えたエンジンなど、ちょっと特殊なエンジン向けに作られたのが、この手の専用オイルです。

傾向としては、スポーツモデルなどに搭載される高性能エンジン向けに設定されていることが多いようです。まぁ、そうはいっても、ロータリーほど特殊なものは必要ないと思うのですが、粘度なども含めた専用設計ということですから、一般製品の中からマッチしたものを探すよりは、良い結果が得られやすいと思いますので、どれを選んだら良いのか分からないという場合は、こうした専用オイルを試してみるのも手です。

次ページでは材質や規格について紹介します
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