顔も走りも鋭くなった2代目TT
昨年9月に登場した2代目アウディ・TTクーペ。バウハウス的デザインと称され注目を集めた初代に比べて、より精悍な顔つきになりました。車両本体価格は445万円~580万円(税込) |
1999年に日本デビューした初代TTといえば、シンプルかつ幾何学的な異色のスタイリングで世間を圧倒した個性派コンパクトクーペ。そのデザインオリエンテッドな血を踏襲した2代目が、昨年10月に日本に導入されました。まるでひとかたまりの金属を削り出したかのような硬質な表情、どっしりと這いつくばるような重厚なバランス。見るものをこれほど圧倒する2リッターカーは他にはないでしょう。
オススメは2リッターモデル
2代目になって、デザインのみならず、走りも一段と鋭くなったアウディ・TTクーペ。前ページのVW・ゴルフに搭載されている現代最高のトランスミッション「DSG」が、TTクーペにも採用されているのも注目ポイント。組み合わされるエンジンは直噴2リッターエンジン、もしくは3.2リッターエンジンですが、オススメは圧倒的に2リッター+DSGの組み合わせ。アクセルをひとたび踏み込めば、その軽くて機敏で俊敏な動きは、スポーツカーの理想テーマである「人馬一体」を感じさせてくれます。一方のんびり走っていれば2リッターの良心的な乗用車として快適に走れるという、ポテンシャルの奥深さも魅力です。質実剛健なドイツ勢の後には、デザインで魅せるフランス発のモデルをご紹介しましょう。