イタリア期待の星
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いよいよ量産モデルの販売がイタリアとフランスで開始された新型500。日本への導入は2008年の初旬を予定しています |
一時期はイタリア国内がこのクルマで埋め尽くされたというほどの大ヒット作、フィアット・ヌオーバ500。その登場からちょうど50年の時が経った2007年7月4日、イタリアはトリノ、ポー川のほとりで新生500が全世界にお披露目されました。ヴィットリオ・ヴェネート広場からサン・カルロ広場など、トリノの主要な広場の数々を使い、まさにトリノ市をあげて行なわれた誕生披露パーティーは、新生500の期待度のほどを物語っていました。
人々を誘惑する魅惑の外見
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誰もが恋する独創的なフォルムで世界中を虜にした旧型500。日本ではルパン三世の愛車としても有名ですね |
さてそんな現代版500はどんなクルマになったのでしょうか。日本導入は2008年の予定なので欧州仕様の数値ですが、全長3,550mm×全幅1,650mm×全高1,490mm、ホイールベースが2,300mmと、トヨタ・ヴィッツやホンダ・フィットよりも若干小さい体つきとなっています。凝縮感に富んだ外形フォルムと愛らしいヘッドランプの意匠など、確実に名作の伝統を現代に転換。誰もが思わず惹きこまれる独特の魅力は、現代のチンクェチェントにも健在でした。
キメ細やかなおもてなし装備
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内装にも宿る旧500の趣。シンプルで使いやすそうなインパネ周りは好感度大 |
大径のメーターがひとつ鎮座するインパネも、やはり旧500のイメージを巧みに再現した印象。スチールパネルむき出しのダッシュボード……はさすがに無理なので、ボディと同色のパネルで覆うことで往時の雰囲気に味付けしています。
洒落者イタリアーノに捧げる装備
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お洒落に一家言を持つイタリアーノにとっては、ジャケットホルダーも重要なチェックポイントなのかもしれません |
伊達男の代名詞であるイタリア男を狙ってのことか、こんなお洒落なジャケットホルダーも用意されています。こんなコンパクトカーにジャケットをざくっとかけて、キビキビと駆け回るビジネスマンなんて、想像しただけで粋ですよね。荷物置きという実用一辺倒なツールひとつにも洒落心を忘れないなんて、さすがイタリアです。
お披露目されたばかりの新型500。ユニークなのは外観と内装だけじゃないようです。
次のページでは「そうきたか!」と、思わずニヤリとしてしまう装備.についてご紹介します。