潔いデザイン
大人が乗るに相応しい、クリーン&シンプルな外観。モダンデザインに通じる潔さは、飽きのこないデザインです |
シトロエンが送り出す、「見てよし」「乗ってよし」「使ってよし」の3拍子揃った本格派コンパクトカーがC2です。ともすると甘いエクステリアに柔らかいインテリアの「かわいい」雰囲気になりやすいコンパクトカーですが、ちょい辛口のデザインを採用。洗練された大人が乗るのに相応しい、シックな外見が魅力です。「大人顔」の理由のひとつは、ヘッドライトの形状にあり。存在感のあるスクウェアフォルムが、シャープなクサビ型のボディスタイルとあいまって精悍な表情を作りだしています。
デザインの神はルーバーにも宿る
ルーバーひとつにもデザイン力を感じさせるのはさすが。「これなあに?」な視線が集中することうけあいです |
オーディオから掃除機、はたまたマッサージチェアまでがいまやお洒落なオブジェ化している近年、なぜかエアコンだけは旧来の白物家電臭さを払拭できていないまま。クルマの世界でもやっぱりそれは一緒で、エアコンの吹き出し口だけはいずれも野暮ったいもの。ブラインドカーテンのように細い板が数枚縦か横に並んでいて、せいぜいそれが丸かったり四角かったりする程度です。が、C2のルーバーは閉じているときはまるでアルミスツールのよう。180度回転させれば快適な風を送り出すルーバーとして活躍するという画期的デザイン。誰もがエアコンの吹き出し口なんてこんなものだと諦めていたのに、それを素敵なオブジェにしてしまいました。
シンプルだからコーデで勝負
洒落た雑貨のようなクリアのシフトノブ。フランス生まれらしくさすがにアピール上手です |
甘すぎない加減が大人にちょうどいいC2。走りのほうもやっぱりちょっと辛口なようです。試乗の印象は次のページで。