輸入車/注目の輸入車試乗レポート

プラスアルファの魅力が宿るダブルネーム(2ページ目)

アート×ブランド、ゲーム×映画など異業種同志のコラボレーションが昨今当り前のように見られます。もちろん自動車界にも個性的なダブルネームが数多く登場してきました。

三代 やよい

執筆者:三代 やよい

車ガイド

国産コンパクト×異業種

マーチ×コンラン
日産の大人気コンパクトモデル×コンランのコラボモデルは圧倒的な人気を集めました。

ところで自動車メーカー×異業種とのコラボモデルというのは実は古今東西たくさん登場しています。国産コンパクトカーの世界で最近注目を集めたものといえば、なんといっても日産×コンランのコラボモデル。コンランといえば、建築インテリア、プロダクトなどの分野で話題のデザインプロジェクトを多数手掛ける世界が注目しているイギリスのデザイングループです。お洒落な家具や小物を販売する「コンラン ショップ」で有名ですね。

世界的ホームファニシングの雄であるコンランの粋なエッセンスを、丸ごとコンパクトカーの中に凝縮させたとあらば注目が集まらないはずがありません。2004年に発売した「Cube+CONRAN」「Cube3+CONRAN」は即完売、2006年にはキューブに加えてマーチ、ラフェスタと車種を拡大して発売しましたがこちらも大好評のうちに販売を終えています。クルマのインテリアが単なる移動空間から、より愉しく過ごすための空間へと変貌を遂げている昨今。建築業界や家具ブランドなどとのコラボレーションはますます加速していくかもしれません。


ユニークなご当地モデル

アイ×倉敷
岡山三菱自動車販売株式会社から100台限定で販売されている特別仕様車『i(アイ)倉敷』。内装は倉敷にちなんでジーンズ地。
また、ユニークなのがご当地コラボモデル。例えば三菱自動車は、岡山県倉敷市にある同社の水島製作所で生産する主力車種『eKワゴン』に、倉敷の特産品であるマスカットをモチーフとしたボディカラーや特別装備を採用した地域限定特別仕様車『eK倉敷』を2005年に発売(現在は販売終了しています)。倉敷の頭文字を活かし、「く」 空気清浄(バイオクリアフィルター)、「ら」ラゲッジマット、「し」シートアンダートレイ、「き」キーレスエントリーキー(スケルトン仕様)が装備されるというユニークなモデルでした。

また、昨年5月の三菱・コルトの『岡崎エディション』に続き、昨年12月には同じく水島製作所にて生産されるi(アイ)にも倉敷バージョンが登場しています。国産ジーンズ発祥の地、倉敷ならではのジーンズ柄シート生地を採用。メイド・イン・ジャパンのデニムが世界的にも注目されている中、ファッション好きにも響くユニークな限定車といえるでしょう。

それでは海外のコラボ事情を次のページで覗いてみましょう。
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