らしくない!?に挑戦した画期的ベンツ
天下のメルセデス・ベンツが放つ新型コンパクト「Bクラス」。Aクラスよりも全長が420mm大きくなっています。車両本体価格は299万円2500円~393万7500円(税込)です |
最後は質実剛健の国・ドイツらしい機能派コンパクト、メルセデス・ベンツ・Bクラス。最小モデルのAクラス、小型セダンのCクラスの間に位置する新型コンパクトです。Aクラスをベースにしてボディを延長し高さを増やし、居住スペースと荷室空間を広げた兄貴分的存在ですが、目を惹くディテールはそのホイールの意匠。ラグジーなLAスタイルに定番の、あの鏡のように輝くクロームめっきホイールを履いているのです。
アメリカ西海岸の若者の間では、ディーラーで購入した新車が納車された途端、一度も乗らずにカスタム専門店にまずは持ち込んで、ビカビカホイールに交換するのがお決まりです。フォーマル服をドレスダウンして着こなす「ハズシ技」にも通じるこのトレンド、型を破るのが大好きな若者を中心に愛されています。
ビカビカホイール採用の理由
カスタム好きにはたまらない「ビカビカ」ホイール。これがメルセデス・ベンツの純正パーツだと思うとちょっと意外ですよね |
欧州では高いステイタスと人気を誇るコンパクトカーゆえに、ユーザーの目は大変厳しく鋭いもの。そんな風土に鍛えられたモデルたちには、このようにこだわりの粋が詰め込まれています。今回ご紹介した3車種以外にも、ユニークなこだわりディテールを宿した欧州コンパクトは数多くあります。洋服の縫い目や鞄の素材感を見るような視点で、クルマ選びをしてみるのもいいのではないでしょうか?