もう少し遊び心がほしい
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インテリアはベースのインプレッサと造形的には変わらないが、シートの一部やシートステッチにブラウン色を採用し、ホワイトイルミネーションメーターを搭載している。VWクロスポロのように、インテリアカラーや外装色にも遊び心があってもいいかなという気もするが、スバルらしくマジメさを感じさせる内装といえるだろう |
SUVテイストを演出する外装パーツの装着やルーフレール装着により、スリーサイズは拡大したが、車内の広さはインプレッサと同等だ。日本で扱いやすいサイズに、大人4人までがジャストなキャビンと4人の旅行バッグを載せられるくらいの積載性は、日常と非日常の実用性を考えると非常にバランスが取れている。
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後席は6:4分割可倒式で、2人乗車までならフラットでかなり広めのラゲッジスペースを確保できる。ディンクスや子どもが小さなファミリーにピッタリの広さといえるかもしれない |
走りは変わらない
クロスオーバー化により30kgほど重量アップとなっているが、走りの印象は変わらない。2.0Lモデルなら高速でも流れをリードできるパンチ力があるし、街中や郊外なら1.5Lでも実用上は大きな不満はないだろう。もう少し刺激のあるハンドリングやエンジンだと楽しめるかもしれないが、スバルらしく軽快な味付けは変わっていない。
さて、ノーマルのインプレッサにするかインプレッサXVにするか、あるいはフォレスターにするか迷う人もいるかと思うが、ルーフレールを使う予定もなく、街中中心ならインプレッサで十分だろう。スタイルが気に入って、キャンプやスキーにも出かける予定があるなら、インプレッサXVの価値が十分に出てくる。フォレスターはよりアクティブな人向けで、車高が高い分、機械式の立体駐車場には入らない。街中での使い勝手や時々、ライトなアウトドアライフを楽しむならインプレッサXVがうってづけといえるだろう。いずれにしてもスバルにはレガシィ・アウトバック同様、じっくりと育ててほしいモデルだ。