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アクティブに使い倒せるフリードスパイク(2ページ目)

コンパクトミニバンのフリードをベースに、モビリオスパイクの後継としてフリードスパイクが誕生した。5人乗りだが荷室を使いこなせばより豊かなカーライフスタイルを送れる。そんな期待を抱かせるモデルだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

何を積んで何をする?

コールマン
共同キャンペーンとしてコールマン、アクシスとのコラボモデルであるキャラバンカーを製作。残念ながら同じ仕様は販売されないようだが、ホームページや各種イベントでお披露目され、フリードスパイクの使い方の提案として訴求の役を担う
フリードスパイクが「ちょうどいい」ユーザーは、子どもが1か2人いる若いファミリーかディンクス、ポストファミリーあたりといえるだろう。ただし、荷室の広さを持て余して空気だけを運んでいるようではフリードスパイクに乗る意味がなくなってしまう。ルノー・カングーやBMW・X1やプジョー3008などのSUVやクロスオーバーもそうだが、積極的にモビリオスパイクを選ぶ理由が欲しいところ。もちろん、「フリードの3列目は必要ないからフリードスパイクで」という選択肢もありかも知れないが、その程度ならフィットで十分ともいえる。

フリードスパイクを手に入れれば、キャンプを筆頭にマリンスポーツやスキーなどのアクティビティを楽しめるのはもちろん、車中泊で渓流釣りを楽しむ、バンドの道具を積んで移動するなどの使い方もあるはずだ。ホンダに限らないが、ステーションワゴンの品揃えが少ない現在、フリードスパイクがステーションワゴンの受け皿になるという側面もあるはず。
ラゲッジ
後席は荷室側からワンタッチで床下に格納できる。フックや小物入れなどを備えたカーゴスペースは広いだけでなく、キャンピングカーのような便利なポケッテリアを備えているから、アウトドアや車中泊のベース基地としても十分に使える。ラゲッジボードは片手で反転できるアイディア賞モノ

カジュアルに乗りこなしたい

ラゲッジのウリは、「反転フロアボード」と呼ぶラゲッジボードにある。ボードの高さを変えることで、「フルフラットモード」やなだらかな段差のできる「フルスロープモード」、片側のみを低床にして後席を倒すとできる「片側スロープモード」の3つのアレンジが可能。後席を倒してフルフラットにすれば仮眠スペースとして使えたり、長尺物の積載ができたりする。片側スロープモードでは前輪をはずさなくても自転車の積載に対応する。後席は厚みが限られるが、ワンアクションでダイブダウンしてフラットになるなど、積載重視の設計がなされている。前席に大人2人、後席にチャイルドシートを2つ装着してドライブやキャンプなどに「ちょうどいい」のがフリードスパイクというモデルの特徴だろう。

ミニバンの魅力は多人数乗車だけではない。フリードスパイクやノア&ヴォクシーの5人乗り仕様など、車中泊派やアウトドア派にピッタリのモデルが存在する。日常の扱いやすさに非日常のフレキシブルな対応力を求めるならピッタリな存在だ。乗車人数こそ少なくなるが、カーライフスタイルは3列シート車よりも濃厚でより広がるかもしれない。
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