80kgの軽量化に成功、気合の入ったフルモデルチェンジ

軽自動車で一番販売台数の多い『ホンダ N-BOX』がフルモデルチェンジした。驚くべきはデザイン。写真を見ても、相当鋭い感覚の持ち主じゃなければ従来型と新型の区別を付けられないと思う。ここまで先代モデルと似ている新型車を見たこと無し。「冒険したくなかった」ということなんだろう。

デザインはほぼ従来型と同じだが、中身は大幅に進化

デザインはほぼ従来型と同じだが、中身は大幅に進化


一方、内容を見ると気合いの入ったフルモデルチェンジである。何より驚くのが軽量化。この20年、衝突安全対策のため軽自動車はフルモデルチェンジの度に重くなってきた。安全性を重視していたN-BOXの場合、売れ筋グレードで1000kg近かったほど。当然ながら性能や燃費に影響を与えてしまう。

そこでホンダは全ての設計を見直すことにより80kgの軽量化に成功した。10%もの減量はあまり聞いたことが無い。70kgの人であれば7kgの減量だ。それでいて衝突安全性や快適性、装備などで先代より向上しているというのだから素晴らしい。ホンダによれば実質的に150kgの軽量化とのこと。

エンジンや変速機も新設計と言って良いほど。特にエンジンはストロークを68.2mmから77.6mmへ大きく増やした。どんな効果を持つかと言えば、一般的な走行で使う回転域の大幅なトルクアップである。まだ試乗していないが、軽量化や変速機の改良と合わせ、従来型より圧倒的に乗りやすくなっている?


“特上”の安全装備でライバルを圧倒

ライバルを圧倒しているのは安全装備。軽自動車初の「レーダー+カメラ」使ったシステムで、上級車用として使うなら物足りない性能ながら、このクラスだと特上! 追突事故の80%以上を防止出来るスペックだ。また、軽自動車としては豪勢なアダプティブクルーズ機能まで付く。スゴイ!

軽自動車初の「レーダー+カメラ」使ったシステムを搭載など、“特上”の安全装備を用意

軽自動車初の「レーダー+カメラ」使ったシステムを搭載など、“特上”の安全装備を用意


室内は十分広かった従来型よりさらに前後方向で25mm長くなっている。リアシートも前後に190mm動く。チャイルドシートを付けるなら、一番前にセットしておけば軽自動車で最も危険性の高い追突事故でのクラッシャブルゾーンを、気休めながら確保出来ます(後ろにセットしたら危険!)。

室内もさらに広々に

室内もさらに広々に



充実の安全装備でライバルより断然コスパ○

気になる価格だけれど、自動ブレーキ付きのベースグレードでライバルのダイハツ・タントより10万円高い。ただしN-BOXは5万円相当のLEDヘッドライトや、オートエアコン(タントはマニュアル)、圧倒的に高い機能を持つ自動ブレーキなどが付くため、むしろ割安感大。

新型N-BOXのLEDヘッドライト

新型N-BOXのLEDヘッドライト

オートエアコンも搭載

オートエアコンも搭載


決定的なのは、N-BOXなら全てのグレードに4万3千円でサイド&カーテンエアバッグを装備出来ること。子供を乗せるのなら、サイド&カーテンエアバッグが無いと側面衝突で決定的なダメージ受けてしまう。タントの場合、最上級車のみのオプションで、しかも10万8千円! 悪い冗談だ。

子供を乗せるなら、サイド&カーテンエアバッグをぜひ装備したいところ

子供を乗せるなら、サイド&カーテンエアバッグをぜひ装備したいところ


以上、間違いなくクラスTOPの性能やスペックを持つ。迷うこと無くN-BOXをすすめておく。ただしクルマ好きとして考えれば、逆に「う~ん!」となってしまう。道具として考えるなら大いに満足出来るが、趣味の対象としてのクルマということになったら、デザインを含め全く興味ありません。


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