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BMW X1が日本デビュー

BMW X1が日本デビューを果たした。デリバリーは5月末からだが、すでに多くの予約受注を受けているという。立体駐車場に入る待望のコンパクトSUVの登場だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

日本を意識したサイズ設計

フロントビュー
BMWのコンパクトSUV、X1が4月20日に発表された。すでにティーザーキャンペーンがスタートしており、好調といえるバックオーダーを抱えているという。サイズは全長4470×全幅1800×全高1545mm。価格はX1 sDrive 18iが363万円、X1 xDrive25iが480万円
X3やX5、X6といったXモデルを展開するBMW。新型X1は、SUVではなくスポーツ・アクティビティ・ビークル「SAV」を名乗る同シリーズの最新作だ。「X1」という車名だが、1シリーズではなく、3シリーズをベースとしており、ホイールベースは3シリーズと同じ2760mm。全長は3シリーズよりも70mm短く、1800mmの全幅も3シリーズと同じ。日本仕様の3シリーズがマイナーチェンジで1800mmになり、立体駐車場への入庫が可能になったり、立体駐車場での車庫証明取得が可能になったりしたのと同じ対策といえるもので、全高も1545mmに抑さえられている。日本市場を意識し、大半の立体駐車場に収まるボディサイズにしたのが見どころだ。

Xシリーズ初の後輪駆動モデル

リヤビュー
安定感のあるフォルムに、3D感を抱かせるテールランプを配置。ショルダーラインとドアシルラインの間に刻まれたキャラクターラインにより、コンパクトなボディサイズを感じさせないダイナミックな印象を与える。写真は「X Line」装着車
新型X1は紛れもなくSUV的フォルムだが、全高が抑えられたことで、ワゴン的な印象も受ける。3シリーズのツーリングと迷う人もいそうだが、なかなか戦略的な値付けをしているだけに、大ヒットの予感は十分だ。

搭載エンジンは、X1 sDrive18iが2.0L直4、X1 sDrive25iが3.0Lの直6を積む。トランスミッションはともに6速ATだが、前者はFR、後者は4WDになる。sDriveは従来のBMWの後輪駆動モデル同様に、卓越したハンドリングを楽しめるという。都市向けSUVとして捉える人が多いはずのX1だけに、FRを採用したお買い得なモデルの投入は歓迎したい。なお、10・15モード燃費は、前者が11.4km/L、後者が9.9km/L。

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