輸入車/注目の輸入車試乗レポート

新型カイエン&トゥアレグを披露

新しいカイエンとトゥアレグ。VWアウディ・ポルシェ連合の兄弟関係にある大型SUVの新型が揃ってジュネーブショーで披露された。注目はハイブリッドだろう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

カイエンハイブリッド

フロントビュー
ジュネーブショーでワールドプレミアとなった新型カイエン。注目はやはりハイブリッドだろう。まず、日本でもガソリンのカイエンターボ、カイエンS、カイエンの予約受付がスタート。価格はターボが1538万円、カイエンSが1030万円、カイエンの8速Tip-Sが795万円、6速MTが748万円
ジュネーブモーターショーでは数多くの注目モデルが披露されたが、SUVも豊作で新型カイエン、トゥアレグのほかに、Q5のハイブリッドの2010年の発表も明らかにされた。

まず、新型カイエンの概要から紹介しよう。最大の話題はカイエンSハイブリッドだが、価格と日本導入の時期は残念ながら未定だ。しかし、カイエンターボ、カイエンS、カイエンは上記のように価格も発表され、受注も始まっている。

新型カイエンのキモ

インパネ
初代カイエンは価格の割に内装のクオリティがもう少しだったが、写真で見ても分かるように、新型カイエンの質感はかなりアップしているのがわかる。ダッシュボードとセンターコンソールの連続するダイナミックな造形が特徴的
新型カイエンのラインナップは、ハイブリッドをのぞけば、基本グレードは初代と同じ。カイエンS GTSやカイエンS トランスシベリアのようなスペシャル仕様は今後追加される可能性もあるだろうが、まずは基本グレードからの導入となった。

カイエンターボは、4.8LのV8ツインターボを搭載し、先代の6速から8速ティプトロニックSとの組み合わせにグレードアップ。最高出力500PSのモンスターながら、欧州燃費基準で14.9L/100kmと従来モデルから23%の向上となる。

NAのカイエンSはV8 4.8Lを搭載。従来から15PS増しの400PSに到達しながら、燃費も向上。10.5L/100kmを誇る。

ボトムのカイエンは、3.6LのV6を搭載し、6速MTと8速ティプトロニックを用意する。ピークパワーは300PS、9.9L/100km。

なお、ハイブリッドは新型トゥアレグと同じパラレル式ハイブリッドで、3LのV6スーパーチャージャーとモーターを組み合わせる。システム合計としては380PSを誇りながら、8.2L/100kmの低燃費を実現。また、数km程度のEV走行も可能だという。

カイエンは日本のみならず世界中で人気を集めるSUVだけに、新型には走りのパフォーマンスだけでなく、給油の度に後ろめたくなるような実燃費だけは避けて欲しい。最大の切り札であるハイブリッドのできるだけ早い登場が待たれるところだ。

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