2WDと4WDは別物の走り
セダンやクーペよりもセクシーに見えるのは、インパネもそう。ドライバーを包み込むようなコクピット的な作りで、質感は欧州車にヒケをとらない。ソフトパッドを張ったことで触感も滑らかで上質。内装は男子系のスポーティなブラック、セクシー&エレガントなブラウンを用意 |
乗り心地もスカイラインシリーズでは最もよく感じた。最近のSUVでも上位にランクインするはずで、メルセデスのGLKクラスと匹敵する上質な足さばきだ。セダンやクーペで当初見られたコツコツとする弱めだが、イヤな衝撃はほとんどない。ただし、それなりに大きなシューズを履いているから、大きな凹凸ではそれなりに上下動はするが、ボディの上屋が揺すられることは少ない。タイヤといえば、オールシーズンタイヤの採用は日本では解せない。これではスタッドレスを買わないとスキーにも行けないし。
山道も楽しい
フェアレディZと同じ、VQ37VHRエンジンは全域に渡りパワフル。勇ましい排気音はスカイライン クロスオーバーのキャラクターを考えると少々違和感がある。7速ATのスムーズな変速はスカイライン クロスオーバーの大きな魅力だ |
なお、高速でのパワーや操縦安定性も文句はなく、ワインディングにステージを変えてもSUVの一般的なイメージとはまったく違う。X5のような作られた感のある機械的なスポーティではなく、FRとベースのスカイラインのよさが生きている。スカイラインはよくできているんだな、と再確認させられた次第だ。
ただし、2WDと4WDの差は想像以上に大きい。ニクがスニーカーだとしたら、ヨンクはブーツというくらい重くて、小回りが利かない感覚で、走りも何かを引きずっているような重厚感がある。販売比率はFRが7割と大半を占めているそうだが、雪国に住んでいる以外は2WDが断然買いだ。
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