全方位高いレベルに
3分割された後席は荷物と乗員に応じて広さを調整できる。助手席の背もたれも倒せるので長尺モノも積める |
乗り心地はバネ下の重さを感じるが、シーンを問わずフラットな姿勢を保つ。着座する席を問わず快適な空間を提供し続ける。ハンドリングはスパッというタイプではなくどちらかといえばスローで、SUVらしいゆったりしたもの。4WDのためか、小回りが思ったより効かないので、試乗などで確認してほしい。
XC70のように、新世代ボルボの走りのよさがしっかりと実現されているのは朗報だろう。
装備も充実
後席には膝前にコブシで2つ、頭上にはコブシで1つくらいのスペースがある。リクライニングはしないが、足が前席下に入るなど、快適性は十分だ |
価格も600万円を切るなど、ライバルと比べても頑張っている。ボルボもガチンコと認めるアウディQ5よりも確かにお買い得だが、アウディQ5には価格なりの一歩上の高級感が内・外装、何より走りに表れているのも確かだ。
しかし、高い安全性を筆頭に日本で扱いやすいサイズ、新世代ボルボらしい全方位隙のない洗練具合も大いなる魅力で、悩ましい限り。ますますこのクラスのSUVが盛り上がってきたのは歓迎すべきだろう。
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