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新生ボルボXC60の秘密兵器(2ページ目)

ボルボ期待の新型XC60がついに日本上陸を果たした。低速時のオートブレーキ機能を搭載し、競争の激しいミドルクラスSUVに参入する。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

万一の際の追突を防ぐ!?

インテリア
最近、ボルボのアイデンティティであるセンタースタックをマネするようなデザインも出てきたが、本家のセンスはやはり随一。XC60からはドライバーに向けられている。標準はアルミニウム、オプションで木目を用意する
追突防止のための先進技術はずいぶん昔から各メーカーが威信をかけて開発してきた。つまり「ぶつからないクルマ」だが、技術的には十分市販化段階にある。問題は「クルマ側がどこまで制御する」かで、国交省も「ドライバーのクルマへの過信」につながる技術にはなかなか首をタテに振らない。

今回ボルボが頑張ったのは、低速時のオートブレーキに関する技術指針制定を後押ししたことで、決して大メーカーではないボルボと、小さなインポーターであるボルボ・カーズ・ジャパンの努力は推して知るべし、といえる。

ちょっとタイミングは遅いが

レーダー
ルームミラー前に赤外線レーザー、フォトダイオード、CVMモジュールを搭載。衝突事故のうち約75%が30km/h以下で起きていることから、30km/h以下で作動する。作動タイミングは自覚のあるドライバーだと遅い印象を受けたが、ドライバーが気づいてブレーキを踏むと解除される。グリルには追従型クルーズコントロール用、追突警告用のレーダーも装備されている
このオートブレーキを含む安全装置を「シティ・セーフティ」と呼び、街中などでの速度域を想定する。ルームミラー前にあるレーザーセンサーが、約6m先の先行車や停止中の前方車両をモニターしている。ハイライトは、ドライバーが居眠りなどで反応しないと車両が自動ブレーキをかけ、エンジン出力を下げ、さらに自車と先行車の相対速度差が15km/h以内であれば追突を回避、15~30km/hでは追突の衝撃を緩和する点だ。

その他にも、追突警告機能やドライバーの「走り具合」から居眠りを察知すると警告音を発する「ドライバー・アラート・コントロール」などを搭載。これは、ドライバーの顔を画像で解析しているのではなく、あやしい「走り具合」をあらかじめデータとして収集しているもの。車線をまたいだりすると機能するが、実際に試すとそれほど神経質ではない。しかし、危険な領域になるとしっかりと警告音を発する。

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