輸入車/注目の輸入車試乗レポート

強烈な個性で選びたい3台のSUV

街乗り重視の高級系がトレンドであるが、「乗用車の新しい形」という魅力は認めつつも、SUVが本来もつタフさや走破性や積載性という「趣味の相棒」としての資質も見直したい。そんな魅力に満ちた3台をご紹介。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

いまこそSUVらしさを求めたい

フロントビュー
タフな外観に現代的なインテリアというミスマッチが好き嫌いを分けそうだが、見た目は重視しつつも使いやすさを求める人には、ピックアップの入門として向いているかも
最近のSUVは、オンロードがメインの乗用車テイストが直球ど真ん中なのは間違いない。しかし、ステーションワゴンを所有すれば、とくに休日の充実具合が増すような気分にさせてくれるように、SUVを所有すればスキーもサーフィンもキャンプも一台でこなし、履歴書に無理矢理書くような趣味ではなく、人生謳歌に貢献してくれる相棒を得た気にさせてくれるのは間違いない。そうした相棒にふさわしいのは、泥臭くない高級SUVよりもオフロード系のSUVのほうが機能的にも雰囲気的にも上のような感じがするのは私だけだろうか。もっとも、週に1度でも外に連れ出さなければ、本当に無用の長物になりかねないだけに、取り扱い注意のモデルばかりである。

今回はそんなタフで自己主張が強烈なSUVを3台ピックアップしてお届けしよう。

かなり低い遭遇率

リヤビュー
価格は294万円で商用登録になる。パワートレインは3.5Lの4ATで、4WDのみの組み合わせ。2H、4H、4Lモードを用意するイージーセレクト4WD。サイズは全長4995×全幅1800×全高1780mm。4900×1875×1870mmのパジェロ・ロングボディよりも長くて細くて低い
タイでラインオフされ、輸入車扱いになるのが三菱のトライトン。日本メーカーでは唯一新車で買えるピックアップは、2006年9月に初めて上陸し、今年2月にマイナーチェンジを受けた。

日本勢唯一のピックアップというだけでレア度満点だが、輸入車を含めてもフォードのエクスプローラーのピックアップ版くらいしか新車では手に入れることはできない。乗車定員は5名で、平均的な日本人の体型なら大人4人が十分座れる空間。最大の魅力であるカーゴベッドは、1.3m強の奥行きと最大1.4m強の荷室幅を誇る。リヤタイヤのホイールハウス間も1m以上確保されるから、たいていの趣味道具は難なく飲み込むはず。雨天でもない限り引越もできそうなスペースだ。

今回のマイチェンでは、インパネに2DINスペースを確保し、新色のディープブルーマイカを追加したくらいだが、手を入れる必要さえない強烈な個性を備えているともいえる。パジェロを買うならディーゼルがオススメだが、ピックアップに憧れを抱いたことのある向きなら、トライトンの輸入モデルはいい機会かもしれない。

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