気になる取り回し性は
直線を基調とし、整理されたインパネまわりの使い勝手は悪くない。助手席前のグローブボックスやシート下、2列目の床下にも収納スペースを用意。日本車のような痒いところに手が届くユーティリティにも注目 |
一方、今回の試乗コースでは郊外路、高速道路が中心で、5mに近づかんとする全長の取り回し性は入念に確認できなかった。住宅街でUターンする機会があったが、それなりに気は使う。ただし、ある程度大きなクルマに慣れたユーザーなら問題ないだろうし、右ハンドルなので日本車からの乗り替えでも違和感は少ないだろう。なお、助手席のドア内側には、ジープでもお馴染みのサイドビューカメラが映し出すモニターが備わり、駐車時や狭い道でのすれ違いで威力を発揮する。もちろん日本の法規に対応するための装備だが、かつての補助ミラーがスタイリングを台なしにする上に、実用性にも疑問符がつくシロモノだったから、見た目、使いやすさの面からも歓迎だ。
ダッジらしい乗り味
さすがにエスティマを上回るボディサイズがあるだけに、サードシートは大人でも座れる。乗降性も悪くなく、キチンと実用になる3列目といえる |
1人乗車であったので、185ps/26.1kg-mのパワー&トルクにまったく不満はない。ただし、エンジンの回り方や音質はあくまで実用系で、色気やエンターテインメント性に秀でているワケでもない。大人4人、子ども2人くらいのロングドライブなら必要十分だろうが、大人7人のフル乗車だともう少し実用域でのトルクが欲しくなるシーンもあるかも。
次ページは、居住性、使い勝手について