オールマイティに使えそう
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個性的なセンターパネルは操作性も良好。グループのボルボほど質感は高くはないし、デザインコンシャスでもないが好感を抱かせるもの。ウインカーは右位置で、日本車からの買い替えでもすぐに順応できるはず |
デザイン変更が中心なので、パッケージ面はおさらいということで確認しよう。SUVらしく見晴らしのよい前席からはボンネットの大半を確認できるため、巨大化するSUVの中にあっては扱いやすく感じる。フロントシートは、背もたれの天地にもう少し余裕があると座り心地は向上すると思われるが、とくに大きな不満はない。頭上は広く黒系の内装色でも窮屈さとは無縁。頭上にはコブシで2つ以上の空間が広がる。
一方でポケット類は少し不足気味に感じた。サンバイザーにも使いやすいカードホルダーが欲しいところだ。女性が乗っても似合いそうなSUVだけに、気配りがさらに行き届けば、魅力的なアーバンSUVとしても通用するのではないだろうか。
後席の広さも合格点
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リヤシートへの乗降性は、ドア開口部が小さめでサイドシルの張り出しが気になるが、よじ登る感覚はない |
170cmのレポーターがドラポジを取ると後席にはコブシで2つくらいの空間が膝前に残り、つま先も前席下に入れられる。頭上にもコブシ2つ弱くらいの余裕が残る。荷室は広くてスクエアなので、大人4人でのアウトドアユースにも十分応えてくれるはず。さらに、座面を前に上げながら足もと空間に格納し、背もたれを低く平らに倒せるため荷室長を効果的に稼ぐことができる。ヘッドレストをはずす必要があるが、手間には感じなかった。また、リヤゲートに加えて、ガラスゲートを採用するのも魅力だ。
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