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スポーツSUVの優等生「CX-7」

百花繚乱のSUVにあって、日本では少し大きめのクラスに新型が加わった。北米から遅れての日本登場となったCX-7は、最近のマツダらしく「スポーツ」を主張するアグレッシブな外観が特徴的であり、個性そのものだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

スポーツ系SUVの真打ち

CX-7外観写真
マツダCX-7は、「スポーツクロスオーバー」というコンセプトを掲げたいかにも同社らしいモデル

いまや百花繚乱の様を見せるSUVは、一言で「スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル」とくくれない個性派揃いになりつつある。スポーツを主張するモデルから、ミニバンのような居住性を誇る車種など、ユーザーの選択肢は確実に広がっている。その分、クルマに何を要求するかを把握しないと、賢いSUV選びとはいかない。そんな中、日本製SUVきってのスポーツ派が登場した。

激化するミドルサイズSUV

CX-7リア外観
全長4680mm×全幅1870mm×全高1645mm。ホイールベースは2750mm。駆動方式は2WDと4WDを用意し、価格は306万円~366万円
出だし好調なようである。月間目標台数は控えめというか、現実的な数値の380台。発売後1か月でその約5倍の約1800台をクリアした。そのうち、ベースグレードの「CX-7」が約6割、残り4割が運転席電動シートやシルバーメタリックの加飾が施された豪華仕様の「クルージングパッケージ」だ。
アッパーミドルクラスのSUVは、日本勢ではトヨタ・ハリアー、ニッサン・ムラーノ、欧州勢ではBMW・X3が代表的なライバル。さらに、X3に対抗してアウディやフォルクスワーゲンも参戦の意向を表明している。とくに欧州車はCX-7と比べて、サイズや排気量も同クラスと簡単にはくくれないとはいえ、大きすぎないSUVが成長市場と各自動車メーカーが見ている。とはいってもCX-7は、日本の狭い道で使うには、決して小さくはない。逞しさを感じさせるスタイルは、アテンザ以降のマツダらしくスポーティな仕上がりで、走りも攻撃的な外観に違わぬもの。その仕上がり具合が、販売面で好調なスタートダッシュを決められた要因であるのだろう。

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