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ロータリー搭載の古参マシンが奮闘中!

人気の「SUPER GT」でもはや無くてはならない存在となった唯一のロータリーサウンド。RE雨宮が走らせるマツダRX-7が今シーズン好調だ。15年目のシーズンに挑むRX-7の活躍に迫る!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

GT300の名物マシン、マツダRX-7!

GT500クラスとGT300クラスを合わせると、20種類を超えるバラエティ豊かなスポーツカーが同時に疾走する「SUPER GT」。低速コーナーで観戦していると、けたたましい高音サウンドを響かせながらスピードを上げていく1台のマシンが居る。そのマシンの名は「マツダRX-7」。様々な形式のエンジンを積んだマシンが走る中、たた一台だけ「ロータリーエンジン」を搭載した車両である。
GT300を戦うRX-7
【写真提供:SUPER GT.net】

91年に生産が開始された3代目の「RX-7」は青春真っただ中の若者や走り屋たちに「FD」の名前で愛された名車だ。残念ながら2002年をもってFD3S型の「RX-7」は生産が終了し、マツダの魂ともいえるロータリーエンジン搭載モデルは4ドアクーペの「RX-8」へと移行された。ここ2年くらいで街を走るRX-7の台数は激減した印象を受けるが、人気レースシリーズ「SUPER GT」では今も現役。そして全日本GT選手権時代を含めると15年目の参戦となる今シーズンは2度目のチャンピオン獲得に向けシリーズ上位につけている。今回は「SUPER GT」で奮闘するマツダRX-7をご紹介しよう。

雨さんが走らせる世界一凄いRX-7!

M7 MUTIARA MOTORS AMEMIYA GC7
「マツダRX-7」はSUPER GTのGT300クラスを戦う。走らせるのは日本を代表するロータリーエンジンの老舗チューナー「RE雨宮」である。走り屋たちならずともその名を知る、ご存じ雨宮勇美(あめみやいさみ)氏が率いるチューニングショップだ。

RE雨宮のRX-7は「SUPER GT」の前身である「全日本GT選手権」がまだ黎明期の頃=1995年にGT2クラス(現在のGT300クラス)に初参戦した。それ以来、一貫してFD3S型をベースとしたマシンで参戦し続けており、今年は15年目の記念すべきシーズンとなる。

「M7 MUTIARA MOTORS AMEMIYA GC7」の車名で同社が走らせるマシンは2004年に登場したもので、ボディ前後がパイプフレーム化された他、シャシーも変更され、市販車に近いフォルムから低重心のレーシングカー然としたフォルムへと大幅な改造を施されたマシンだ。今年で6年目の使用となり、さすがにレーシングカーとしての古さは否めないのだが、今年は開幕戦から4戦連続の表彰台を獲得し、なかなかどうしてこのマシンが速いのだ。

次のページでは古参マシン、RX-7の今シーズンの戦いを分析する。

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