WTCCに出場する世界の猛者が駆ったマシンたち

岡山国際サーキット(旧TIサーキット英田/岡山県美作市)を舞台に開催されたWTCC(世界ツーリングカー選手権)第21戦、22戦「FIA WTCC Race Of Japan」は多くの観客を集めて大盛況のうちに幕を閉じた。今回はレースを盛り上げてくれた個性豊かなマシンをご紹介していこう!
岡山国際サーキットを疾走する日本車のアコードユーロRとBMW320si

スーパー2000規定に基づいて製作されたレースマシン

マシンの紹介に行く前にWTCC出場マシンの基本的なことをおさらいしておこう。WTCCマシンはFIAの「スーパー2000」という車両規定に基づいて製作されている。2000は排気量は2000ccを意味し、4ドア以上のツーリングカーで2500台以上生産された車輌でなくてはならない。大雑把に言うとこんなレギュレーションだ。マシンの改造範囲が狭くコストパフォーマンスに優れたスーパー2000規定のマシンはWTCCを頂点に世界中のツーリングカー選手権で活躍している。

さて、そんな「スーパー2000」規定のマシンで戦うWTCCには3メーカーがワークス参戦している。お馴染みの存在となったBMW(320si)とセアト(レオンTDI)、さらにシボレー(ラセッティ)の3車種を各メーカーのワークスチームが走らせる他、プライベートチームも多数参戦。2007年までアルファロメオを走らせていた名門チーム「Nテクノロジー」は2008年からはホンダ・アコード・ユーロRを走らせているし、昨年から参戦の噂があったロシアの自動車メーカー、アフトヴァーズの4ドア車=ラーダも今年の途中からプライベート参戦したりとなかなか面白いラインナップだ。
ワークスマシンのラセッティが3台並んだシボレーのピット。

また、WTCCにはプライベート参戦するチーム&ドライバーのために「WTCCヨコハマインディペンデントトロフィー」=通称「インディペンデントクラス」が設定されており、シリーズを通じて30台前後の出場台数を確保している。ワークスチームと比べるとマシンは少し古めであるし、かかっている費用も全く違うため中段でのバトルになることが多く、岡山で優勝を飾ったトム・コロネルのようにインディペンデントクラスのマシンが上位を走ることは稀である。
インディペンデントクラスに参戦した旧型のBMW320i。ドライバーは日本人の加納政樹。加納はマレーシアやタイなどで開催されているアジアツーリングカー選手権にこのマシンで参戦している。

次のページでは各メーカーのマシンをご紹介します。