モータースポーツ/WTCC(世界ツーリングカー選手権)について

WTCCの個性豊かなマシンをチェック!(3ページ目)

10月末に岡山国際サーキットで開催されたWTCC(世界ツーリングカー選手権)に出場した海外のツーリングマシンを紹介。ディーゼルエンジンからロシアの珍車まで車種は少ないが個性は強烈だ!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

韓国のデウーが開発する英国製アメリカ車、ラセッティ

元F1ドライバーのニコラ・ラリーニが駆るシボレー・ラセッティ
シボレー・ラセッティは何とも不思議なクルマだ。ベース車両はGMグループの大宇(デウー・韓国)が開発したもので、米国ではスズキ・フォレンツァ、中国ではビュイック・エクセルなど世界各国でバッヂを変えて販売されている。ヨーロッパではシボレーブランドのラセッティという車名で取り扱われており、WTCCにはヨーロッパにおけるシボレーブランドの地位向上のために参戦している。つまりはアメリカ車シボレーといってもバッヂがシボレーなだけで、ラセッティは英国製・韓国発祥の多国籍車なのだ。

WTCCの参戦は2005年の初年度からで、今シーズンは3勝と勝利数は低迷している。
アラン・メニュのラセッティ。

サイン会でファンと交流するアラン・メニュ。2005年からシボレーで参戦する彼はツーリングカーのスプリントレース歴15年以上という大ベテラン。昨年は7勝をあげたが、今年はリバースグリッドになる第2レースの2勝のみにとどまっている。

さて、シボレー・ラセッティといえば、今回の日本ラウンド「Race Of Japan」には日本のハコ使い代表とも言える織戸学が出場しラセッティを走らせた。前戦のイタリア・モンツァ戦からの出場となったが、結果は振るわなかった。日本ラウンドでは第1レースでは接触によりサスペンションを破損。第2レースはピットスタートから18位フィニッシュという結果だったが、次のマカオ・ギアレースは得意の市街地コースだけになんとか奮闘して欲しいところだ。
BMWで参戦した青木孝行と話す織戸学。

織戸学とシボレー・ラセッティ。ワークスチームとは別体制扱いでマシンも2年落ち。岡山での日本ラウンドは納得がいかないものだっただろう。

【シボレー・ラセッティ】
ボディタイプ:4ドア
エンジン:
DOHC16バルブ直列4気筒(1998cc)
最高出力270馬力(8500回転時)/最大トルク260nm(5800回転時)
ギアボックス:ヒューランド シーケンシャル6速

次のページでは日本ラウンドで一番人気だったアコード・ユーロRを紹介します。
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