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エッソスープラが劇的な逆転優勝 GT選手権第3戦(菅生)レポート

JGTC第3ラウンドは、初夏ながら天候不順で肌寒い曇天のスポーツランドSUGO(宮城)で開催された。GT300クラスでは私、松田秀士組がポールポジションを獲得したものの…

執筆者:松田 秀士



JGTC第3ラウンドは、初夏ながら天候不順で肌寒い曇天のスポーツランドSUGO(宮城)で開催。24日の公式予選の結果、ポールポジションは開幕戦で優勝した#1エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章)で、2位に第2戦で優勝した#23ザナヴィ ニスモ GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)。

25日の決勝レースもこの2台が飛び出してテールtoノーズのバトルを繰り広げた。やや間を置いて予選4位の#36WOODONE トムススープラ(土屋武士/エリック・コマス)が単独3位を走行して虎視眈々とトップを狙っていた。

レースが動いたのは中盤のルーティンピットイン。まず#1スープラが飯田から寿一へ交代。次に#23GT-Rが本山からクルムに交代して#1スープラの前に出るが、アウトラップでタイヤが温まらず#1スープラが逆転。ピットインを遅らせた#36スープラは武士からコマスに交代すると素早いピット作業で逆転トップに。しかしこれに寿一が食らいつき、コマスがオイルの出たラインを選びペースダウンした隙をついて再逆転。

そして後半2台のスープラによる息詰まるようなバトルが展開された。寿一はブレーキのきつくなった69周目の1コーナーで、行き過ぎてバックマーカーのNSXと接触。このチャンスにコマスがまたもやトップに立った。最後の10周あまりは熾烈なデッドヒート。そして最終ラップの最終コーナーでコマスのマシンがやや膨らんだときに、寿一がインを突いて逆転。接触しながら2台はわずか0.082秒の差でゴール。#1スープラが2勝目を挙げてポイントリーダーに返り咲いたのだった。3位は#23GT-R。NSX勢の最上位は7位の#18TAKATA童夢NSX(道上龍/セバスチャン・フィリップ)だった。

いっぽうGT300は、デビュー戦となったFRの#19ウェッズスポーツCELICAが注目された。予選の結果ポールポジションを獲得したのは、#11JIMRoDeo DriveアドバンF360(松田秀士/田中哲也)でデビュー3戦目の快挙だった。

決勝前半も#11フェラーリが独走で、このまま逃げ切ってしまうのではないかと思われたが、ピットインの際にエンジントラブルが発生して、ピットアウトしたピットロードで無念のストップ。代わって前半、単独2位を走行していた#31Reckless MR-S(佐々木孝太/後藤聡)が後半は独走で初優勝を遂げた。2位は#5BANPRESTO B-1マッハ号GT320R(玉中哲二/三船剛)、3位は#7雨宮マツモトキヨシアスパラRX-7(谷口信輝/大井貴之)だった。
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