古参マシンを味付けする本当のレーシングチーム!

今年から「RX-7」の戦場であるGT300クラスにはミッドシップへと改造されたカローラ・アクシオが参戦した。昨年からは同じくミッドシップ化され、フォーミュラニッポンのエンジンが搭載されたレクサスIS350も参戦している。最新マシンの登場に加えて、ムーンクラフト紫電、ASLガライヤ、R&D製作のヴィーマックなど、RX-7のライバル車両の多くは、その成り立ちがレーシングカー製作を起源としているマシンも多い。
もはやGTカーの域を超えたレベルのマシンがGT300にはゴロゴロいる

そんな中、RE雨宮のRX-7も市販車ベースからは遠い仕様であることは間違いないのだが、FRのレイアウトは維持しているし、先にあげたマシンに比べればまだ普通のクルマに近い。2004年に現行マシンが登場した当時はメーカーワークスのマシンのように風洞実験を行えるわけでもなく、当時のワークスマシンの空力パーツを研究し、見よう見まねで作ったものを使用していた。そう、このマシンはメーカーの支援を受けないRE雨宮が、レースで培ってきた独自のノウハウを集結させた究極の「手作りGTカー」なのだ。
RX-7の印象はまだ市販車に近い
最新マシンに比べるとセンサー類が少なく、コンピューターが算出するデータも当然少ない。そうなればあとはドライバーとエンジニアの勘でマシンを作り上げていくしかない。昔然としたやり方だが、逆にそのやり方が今年の好調につながっているのかもしれない。

燃費の悪さをタイヤ無交換でカバー

同マシンが搭載するエンジンはRX-7オリジナルの13Bツインローターではなく、ユーノスコスモに搭載されていた20B(654cc x3ローター)のロータリーエンジンを搭載する。ご存じのとおり、ロータリーエンジンは燃費が悪いのがネックだ。SUPER GTのレースにおいて、燃料は常に満タンでスタートし、ピットインではさらに満タンまで給油してレースを戦わなくてはならないデメリットがある。当然、コース上で速く走るためのモディファイを行うわけだが、ピットインの際に給油時間が他よりかかってしまうため燃費の悪さが原因で順位を落とすことも少なくなかった。

今年はそのデメリットをカバーすべく、第2戦の鈴鹿GT300kmからタイヤ無交換作戦を実施した。「SUPER GT」では給油中にドライバー交替以外の作業は一切できない。当然、タイヤ交換もできないわけで、給油量の多いRX-7は長い給油時間+タイヤ交換の時間が必要となる。そのタイヤ交換の時間を省き、前半の好走で作ったマージンをできる限り減らさずにレース後半を戦う作戦は見事に成功。開幕戦から4戦連続で3位表彰台にあがったのだ。第2戦で功を奏したタイヤ無交換作戦はその後の富士、セパンでも実施され、第5戦菅生ラウンドの終了時点でランキング2位につけている。
得意とするセパンで11位から3位まで追い上げを見せた「M7 MUTIARA MOTORS AMEMIYA GC7」
【写真提供:SUPER GT.net】

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