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今年はドラマとバトルが満載のスーパー耐久(4ページ目)

市販車ベースのレーシングカーで戦う耐久レース『スーパー耐久』の前半戦を振り返ります。最後まで目が離せないトップ争いや有力チームに突如降りかかるトラブルなど、今年は面白いレースが多い!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

古参インテグラが新型シビックをスピードで凌駕!

ホンダのFF車対決となっているST4クラスもチャンピオン争いが面白くなりそう。昨年、ワンメイクレース仕様に先駆けてスーパー耐久に登場したシビック・タイプRはスピード面では苦しんだものの、信頼性の高さを活かして初年度から王座を獲得することに成功した。
昨年チャンピオンを獲得したホンダ系有力チーム「Team Honda Access(玉本組)」のシビック・タイプR
【写真:辻野ヒロシ】
今年、そのディフェンディングチャンピオンである新型シビックのエントリー台数が増加した一方で、ポテンシャルが依然高く、コストは低く抑えられる旧型インテグラもエントリーを増やし、レースによってはST4クラスは一番の大所帯になっている。

さて、そんな人気高まるST4クラスのチャンピオン争いはかなり白熱している。レースで速さを見せているのはインテグラを使用する51号車を走らせる強豪チーム「AGY motorsports(井尻組)」。大きなスポンサーロゴもない殺風景な感じのマシンだが、51号車は順調に走れば他の車が全くバトルできないほどに独走で優勝してしまう。第1戦鈴鹿、第3戦富士はまさにそんなレースだった。
51号車のインテグラ。井尻薫をAドライバーに、シビック・インテグラ使いとして知られる黒木秀春・黒木健治親子が乗る。
【写真:辻野ヒロシ】
51号車のインテグラはST4クラスを完全制覇してもおかしくはないポテンシャルを持っているのだが、第2戦仙台を欠場したり、十勝24時間ではパワステのトラブルで76号車のシビックの先行を許すなどポイントの取りこぼしが響き、第4戦終了時点ではランキング2位となっている。

十勝24時間レースで粘り勝ちしたシビック・タイプRが2年連続の年間チャンピオンに輝くのか?それとも旧型のインテグラがシビックをうっちゃるか?残り3戦は見ものである。

【ST4クラス】ランキングトップ5(2008年第4戦終了時点)
1. #76 Team Honda Access(玉本組) 76ポイント
2. #51 AGY motorsports(井尻組) 69ポイント
3. #69 J'S RACING (梅本組) 58ポイント
4. #73 TEAM A-ONE (Takamori.com組) 39ポイント
5. #18 浅野レーシングサービス(浅野組) 27ポイント


今年は随所でバトルやドラマが見られる「スーパー耐久シリーズ」も残すところ3戦。ポイント加算対象となっていた韓国・テベックのオールスター戦は公式レースから除外されるので、純粋に残りの3戦でシリーズチャンピオンを争うことになる。1発逆転を狙うチームはボーナスポイントは得られないが岡山ラウンドは落とせない1戦となりそうだ。

スーパー耐久シリーズ第5戦は岡山国際サーキットで開催される。
【開催日】
予選:2008年9月6日(土)
決勝:2008年9月7日(日)

【ホームページ】
岡山国際サーキット 公式サイト

【関連記事】
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スーパー耐久2007 【ST1総集編】



【関連リンク】
スーパー耐久 公式サイト

鈴鹿サーキット 公式サイト


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