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今年はドラマとバトルが満載のスーパー耐久(3ページ目)

市販車ベースのレーシングカーで戦う耐久レース『スーパー耐久』の前半戦を振り返ります。最後まで目が離せないトップ争いや有力チームに突如降りかかるトラブルなど、今年は面白いレースが多い!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

明るいカラーのエクセディが開幕3連勝でリード!

最も種類の多いバラエティに富んだスポーツカーで構成されるST3クラスは今年もまさにツーリングカーの異種格闘技戦だ。裏メインとも言えるST3クラスの最近のチャンピオン車種を見てみると、2004年、2005年、2007年とフェアレディZ、2006年はRX-7が制している。

スーパー耐久には2006年からレース中2回以上のピットストップ義務付けというレギュレーションが存在し、燃費が厳しいRX-7にとってはこれが救済となって2006年に久しぶりにチャンピオンを獲得することができた。しかしながら、レース距離が500km以上に延びた昨年からはRX-7は再び苦しい立場になり、今シーズンはフェアレディZと燃費の良さでジワジワと追い上げるBMW M3の一騎打ちとなっている。
牧口エンジニアリングが走らせる27号車のBMW M3(小林組)。虎視眈々と追い上げるパターンはBMW M3の得意技。粘りの走りで2003年以来の王座獲得を狙っている。
【写真:辻野ヒロシ】

今年のシリーズをリードしているのが「エクセディ」のカラーリングをまとった333号車「エクセディ H.I.S イングスZ」を走らせる「M&M SPORT(前嶋組)」。インテグラ使いとして知られる前嶋秀治がまとめ上げるこのチームは今年からメンテナンスを神戸のガレージ「テクノファースト」が担当し、飛躍的にポテンシャルをあげている。
ランキング2位につけるシーケンシャルのエボIX
【写真:辻野ヒロシ】
M&M SPORTは非常にまとまったチームワークを見せており、開幕戦からBMW M3とクリーンなバトルをしながら3戦連続の優勝、そして十勝では2位表彰台獲得とチャンピオン街道に向けてまっしぐらだ。明るいカラーリングと同様、ムードが明るい同チームが後半戦どんな戦いを見せるか楽しみだ。

そんな中、十勝には出なかったものの今年のST3クラスで頑張っているのが、TRACY SPORTが走らせるホンダNSXだ。SUPER GTでRX-7を駆る井入宏之がチームに加わり急激にポテンシャルアップを果たしたこのマシンは後半戦のレース展開を面白くしてくれるに違いない!
井入組のホンダNSX
【写真:辻野ヒロシ】

【ST3クラス】ランキングトップ5(2008年第4戦終了時点)
1. #333 M&M SPORT(前嶋組) 88ポイント
2. #27 牧口エンジニアリング(小林組) 77ポイント
3. #15 OKABEJIDOSHA motorsport(長島組)58ポイント
4. #113 TOMEI SPORTS(伊橋組) 38ポイント
5. #39 TRACY SPORTS (井入組) 31ポイント

次のページではこちらも大混戦のST4クラスの前半戦を振り返ります。
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