予選では旧型に惨敗!エボテンの苦しい船出
スーパー耐久の決勝グリッドはメインとなる2人のドライバー(A,B登録ドライバー)の予選タイムを合算する方式で行われます。つまりは2人とも速いタイムを記録しないと上位グリッドは獲得できないという方式です。そういう意味ではダブルエースともいえる実力派が組む中谷/木下組の11号車「オーリンズランサー」はポールポジションの常連なのですが、驚いたことに予選は4番手に沈みました。オーリンズランサー 【写真:辻野ヒロシ】 |
中谷と木下をもってしてでもベストタイムが出せなかった。ショッキングな現実を目の当たりにしてしまった感がありますが、予選が不発に終わった最大の理由はやはり「走り込み不足」です。実際にレースウィークに入ってからもニューマシン特有のマイナートラブル発生などで充分な走り込みができず、かなり不安要素を抱えながらのアタックとなりました。それにエボテンはエボナインに比べ重量が重く、コーナーの立ち上がりなどではこのハンデも結構きいているような印象でした。
ポールポジションは新菱オートのエボナイン
DIXCEL☆新菱オートEVO9 MR 【写真:辻野ヒロシ】 |
オーリンズランサーは4番手、そして13号車のエンドレスは6番手と苦しい展開になったエボテン。それを尻目に「エボテンが実力をつける前に勝っておきたい」と意気込むのは旧型のエボナインMRを使用するチームです。20号車のRSオガワ(阪口/加藤/小川)は旧型ながらニューボディを投入する気合いの入れようだし、37号車のシーケンシャルは初の自社メンテナンスでレースに挑み士気が高まっていました。そんな中、ポールポジションを獲得したのは長年変わらぬ体制で参戦を続ける6号車のDIXCEL☆新菱オートEVO 9 MR(富桝朋広/関豊/野田勝義)でした。
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