スタートに関する専門用語を解説

モータースポーツではスタートからゴールまで様々な専門用語が使われます。ヨーロッパ、アメリカ由来の横文字用語や日本のレース業界独特の用語など多岐に渡っているので、全てを理解するのは非常に大変です。しかしながら、少しづつでもいいので意味を知っていくことでより一層レースを楽しめるようになりますし、きっとすぐに用語を知ったり覚えたりするのが楽しくなるでしょう。

ここではレース観戦初心者の方にとっては分かりづらい専門用語を分かりやすく解説。今回は【 スタート編 】です。
スターティンググリッドにはレースクイーンが華を添える

スタート方式は大きく分けて3つ

レースで最も興奮する瞬間は?と聞かれれば「スタートの瞬間」と答える人は多いでしょう。ドキドキの緊張とワクワクな興奮が交錯するスタートはやはり格別なものがあります。

そのスタートの仕方はレースによって異なります。

【スタンディングスタート】
最もメジャーなのは予選の結果で決められたスタート位置=スターティンググリッドからシグナル(信号)に合わせてスタートする【スタンディングスタート】です。F1をはじめとする多くのレースで採用されていて、赤信号が消えた瞬間に合わせて一斉にスタートする方式が一般的になっています。
スターティンググリッドにおさまるフォーミュラカー。
F1、GP2、フォーミュラニッポン、F3などのフォーミュラカーレースやレース距離の短いツーリングカーレースがこのスタンディングスタートを採用している。2輪レースではほとんどがこの方式でスタートする。


【ローリングスタート】
その次にメジャーなのが隊列を作りながら走行し(フォーメーションラップ、ローリングラップ)、その隊列を保ったまま助走をつけた状態からスタートしていく【ローリングスタート】です。
日本で人気のSUPER GTはローリングスタートを採用。ローリングスタートは主にツーリングカーやスポーツカーの耐久レースで採用されている。
【写真提供:MOBILITYLAND】

ローリングラップ中に前のマシンを抜くことができないので、先頭グリッド(ポールポジション)のマシンがスタート前のペースをコントロールできます。スタート前の駆け引きもローリングスタートの魅力です。

アメリカンモータースポーツではローリングスタートでレースがスタートするのが通例で、インディカーでもNASCARでもローリングスタートが採用されています。
インディカーシリーズの中でも特別なレース、インディ500では3列でローリングラップの隊列を組んでスタートしていくのが伝統。
【写真提供:本田技研工業】
次のページではもう一つのスタート方式「ル・マン式スタート」についてご紹介します。